Deepcool「ASSASSIN III」（型番：DP-GS-MCH7-ASN-3）　 市場想定売価税抜9,980円（2019年9月13日発売） 製品情報（Deepcool）

空冷でTDP280Wまで対応するツインタワーサイドフローCPUクーラー

今回のエルミタ的撮って出しレビューで取り上げるのは、Deepcoolのゲーミングブランド「GAMER STORM」のハイエンドサイドフロー型CPUクーラー「ASSASSIN」シリーズの最新作「ASSASSIN III」だ。

初代「ASSASSIN」（画像左）、2代目「ASSASSIN II」（画像右）と、代々ツインタワーデザインのヒートシンクを採用する「ASSASSIN」シリーズに、3代目となる最新作が登場した

ツインタワーデザインのヒートシンクと、2基の冷却ファンを組み合わせたスタイルを継承しつつ、ヒートパイプには内部の表面積を拡張する「焼結技術」を取り入れ、熱伝導効率を大幅に改善することに成功。さらにヒートスプレッダとの密着度を高めた、「高精度銅製受熱ベース」を採用することで、CPUから発生した熱を素早くヒートシンク全体に行き渡らせることができるよう設計されている。

「ASSASSIN III」では、「焼結技術」のヒートパイプと、「高精度銅製受熱ベース」を組み合わせることで、冷却性能をさらに高めている

また冷却ファンには、特許技術である「2層構造ファンブレード」の140mm口径ラウンドファンを搭載。これにより、無駄に騒音を撒き散らすことなくTDP280Wまで対応する優れた冷却性能を実現しているワケだ。

冷却ファンは「2層構造ファンブレード」の140mm口径ラウンドファンを2基搭載

Deepcoolによる社内テストの結果。先代モデルである「ASSASSIN II」から大幅に冷却性能が向上していることが分かる

なお対応ソケットはIntel LGA2066/2011-v3/2011/1366/1155/1151/1150、AMD Socket AM4/AM3+/AM3/AM2+/AM2/FM2+/FM2/FM1。非常に高い冷却性能が謳われているだけに、Ryzen ThreadripperのSocket TR4に対応しないのは少々残念だが、それ以外については現行ほぼ全てのプラットフォームが網羅されている。

グレーとグリーンを基調にしたパッケージ。サイズは実測で207×184×294mmあり、CPUクーラーではかなり大柄だ