エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.775
2019.09.18 更新
文:松野 将太
ゲーム系セッションの最後に、DirectX 12 APIを利用できる「Tom Clancy’s The Division 2」でも結果を見てみよう。画質プリセットは“ウルトラ”で垂直同期やフレームレート制限を解除し、解像度は1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドット、3,840×2,160ドットの3種類で計測。APIはDirectX 12を選択し、ベンチマークモード使用時のフレームレートを取得した。
やはりフレームレートはほとんど変わらず、その差は最大でも1fps程度に留まる。ここまでの結果から見て、ゲームプレイに関して言えば、どちらのCPUを利用しても結果はほぼ変わらないと言えそうだ。
メインセッションの締めくくりとして、システムの消費電力とCPU温度をチェックしておこう。テスト方法は、「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク」を動作させた際の最高値を高負荷時、起動後10分間何もせず放置した状態をアイドル時として採用し、計測はワットチェッカーで行っている。
アイドル時の消費電力は横並び。高負荷時に関しては、「Ryzen 7 3700X」と「Ryzen 7 3800X」の差は14Wで、「Ryzen 7 3800X」のほうがわずかに高くなる。TDPが高く設定されている通り若干電力を食うようだが、公称TDPほどの差は出ていない。
続いて、CPUの温度を見てみよう。起動後10分間何もせず放置した状態をアイドル時とし、高負荷時を「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク」実行時と「CINEBENCH 20」を3回連続で実行した場合の2パターンの値を「HWiNFO 64」で取得している。
アイドル時のCPU温度はやはりほとんど同じで、「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク」実行時の温度もほぼ誤差の範囲だが、さらに高い負荷がかかる「CINEBENCH 20」実行時には明確な差が出た。発熱に関しても、より落ち着いている「Ryzen 7 3700X」のほうが扱いやすいと言えそうだ。