エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.779
2019.09.28 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
ここからは総合ベンチマークテスト「Sandra 20/20」のスコアを確認していこう。まずはCPU関連テストである「プロセッサの性能」と「マルチメディア処理」の結果からだ。
「Sandra 20/20」は比較的負荷が高く、テスト時間も長いため、「プロセッサの性能」では、「集計マルチメディア整数」で約20%、「マルチメディア性能」ではいずれも約30%とかなり大きな差がついた。ここまでの結果を見る限り、サイズの大きい動画ファイルのエンコードや、画像のレンダリングを行う場合は「K」モデルを選択したほうがいいだろう。またこれまでと同じく、「Core i7-9700K」と「Core i7-9700KF」、「Core i7-9700」と「Core i7-9700F」に性能差はなく、マルチメディア関連の拡張命令については違いがないようだ。
続いてメモリ関連のテストである、「メモリの帯域」と「メモリのレイテンシ」を確認していこう。
今回の検証では、XMPプロファイルに登録されている3,600MHz駆動で検証を行っているが、いずれのCPUでも不安定な挙動を示すことはなく、高クロック耐性に違いはないようだ。また「メモリの帯域」「メモリのレイテンシ」ともスコアに差はなく、Intel Z390/Z370チップセットを搭載するマザーボードなら、プロファイルを読み込むだけで比較的簡単にオーバークロックメモリを利用することができる。