エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.781
2019.10.04 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
続いて「CrystalDiskMark 6.0.2」を使い、データサイズによる性能の違いを中心に確認していこう。データサイズは50MiB~32GiBまで、用意されている9種類すべてのプリセットでテストを実施した。
【50MiB】 | 【100MiB】 |
【500MiB】 | 【1GiB】 |
【2GiB】 | 【4GiB】 |
【8GiB】 | 【16GiB】 |
【32GiB】 |
「デフォルト (ランダム)」のシーケンシャルアクセスは、読込最高560MB/sec、書込最高507MB/secで、ほぼ公称値通り。さらにデータサイズによるブレもほとんどなく転送も非常に安定している。
続いてランダムアクセスを確認すると、最も高速な4KiB Q8T8では読込が最高280MB/sec、書込が最高337MB/sec。IOPSに換算すると読込は約68,400IOPSで公称値以上、書込も約82,200IOPSで公称値に準ずるスコアを計測した。ただし、8GiB以上のデータサイズではスコアが低下しており、動画編集や超高解像度の画像ファイルなど、巨大なデータを頻繁に扱う場合には速度がやや低下する可能性がある。
【50MiB】 | 【100MiB】 |
【500MiB】 | 【1GiB】 |
【2GiB】 | 【4GiB】 |
【8GiB】 | 【16GiB】 |
【32GiB】 |
「All 0×00 (0Fill)」のスコアを確認すると、シーケンシャル読込とランダム書込は「デフォルト (ランダム)」から大きな違いはないものの、シーケンシャル書込は538MB/secへ、ランダム読込は98,100IOPSにスコアが上昇した。さらにデータサイズによるブレもほとんどなくなり、安定性も大きく向上している。
ただし、32GiBについてはランダム書込が軒並み73MB/sec前後まで低下した。テストを何度か繰り返したが結果は変わらず、大容量かつ圧縮率の大きいデータの場合、内蔵キャッシュの不足や「Smart ZIP」の処理速度の飽和などにより、転送速度が頭打ちになっているのだと思われる。