エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.784
2019.10.11 更新
文:松野 将太
次に、PC環境でSSD単体の性能をチェックしていこう。テスト用PCには、AMDのメインストリーム向けCPU「Ryzen 7 3700X」と、X570チップを搭載したASUS「ROG Strix X570-F Gaming」を使用している。ベンチマークは「CrystalDiskMark 6.0.2」「ATTO Disk Benchmark 3.05」の2種類で、それぞれパフォーマンスチェックを実施した。
まずは、「CrystalDiskMark 6.0.2」を使って、主にデータサイズによる性能への影響を確認していこう。データサイズは50MiB~32GiBまで、現在ソフト側で用意されている9種類すべてのプリセットを利用してテストを実施している。
【50MiB】 | 【100MiB】 |
【500MiB】 | 【1GiB】 |
【2GiB】 | 【4GiB】 |
【8GiB】 | 【16GiB】 |
【32GiB】 |
シーケンシャルアクセスの最高速度は、読込が537MB/sec、書込が最高475MB/secと、いずれも公称値より若干高い値をマークしており、内蔵SSDのインターフェイスの限界に迫る性能といえるだろう。シーケンシャルに関しては、データサイズごとの差はほとんどなく、非常に安定した結果だ。
一方、ランダムアクセスではデータサイズが大きくなるごとに転送速度が少しずつ落ちていく。サイズが大きなデータのランダムアクセスはあまり得意ではない、ということは覚えておくといいだろう。
続いて「ATTO Disk Benchmark 4.00」で、シーケンシャルアクセスの最高性能を確認しておこう。
「ATTO Disk Benchmark 4.00」 |
最高値は読込が535MB/sec、書込が478MB/secで、「CrystalDiskMark 6.0.2」の結果とほぼ変わらない転送速度を記録した。256KB以降のデータサイズでは結果のブレも小さく、シーケンシャルアクセスの性能は内蔵タイプのSSDと大きく変わらないと判断していいだろう。