エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.793
2019.11.04 更新
文:pepe
Ryzen 7 3700XとGeForce RTX 2080 Tiを搭載したハイエンドモデル「AORUS GPC-01S」 |
最後のセッションでは、「AORUS AD27QD」最大のトピックである、リフレッシュレート144Hz、応答速度1msの性能を検証していこう。テストにあたっては、PC性能がディスプレイのリフレッシュレートを下回ることがないように、日本ギガバイト株式会社よりAORUS GAMING PCのフラグシップモデル「AORUS GPC-01S」を借り受けた。
まずは、レースゲーム「Forza Motorsport 7(無料試用版)」を使用し、リフレッシュレートの違いを動画で体感してみよう。レーススタート時のリプレイを用いて、リフレッシュレート60Hz/120Hz/144Hzそれぞれの違いを比較する。なお、テストではディスプレイ同期「Adaptive-Sync(FreeSync)」を有効化するとともに、デジタルスチルカメラのスーパースローモーションにより画面を直接撮影した。
60Hz/120Hz/144Hzのリフレッシュレートごとに比較すると、リフレッシュレートが上がるにつれて滑らかになるのが分かる。実際にプレイするゲームタイトルにも左右される部分ではあるが、FPSやRTSなど動きの速いジャンルではこの差が大きなアドバンテージになる。
60Hzと144Hzを横並びで比較するとその滑らかさは歴然としている。120Hzや144Hzといった高リフレッシュレート環境は、いわゆるゲーマー向けを謳う場合がほとんどだが、書き換え回数の多さによって残像感が減り、フリッカーフリー対応でちらつきもなく目にも優しいため、ゲーム用途以外でも導入する価値がある。
次はディスプレイ同期技術の「Adaptive-Sync(FreeSync)」を無効にした場合、どのような影響がでるかを見ていこう。先ほど同様に、テストにはレースゲーム「Forza Motorsport 7(無料試用版)」における、レーススタート時のリプレイを使用する。リフレッシュレートはいずれも144Hzに設定、デジタルスチルカメラのスーパースローモーションで画面を直接撮影した。
「Adaptive-Sync(FreeSync)」をOFFにすると、画面が水平方向にせん断されたようなズレが発生していることが分かる。この現象が、書き換え中の画像と書き換え前の画像が同時に表示されるティアリングだ。肉眼でも見ていても不自然なズレは確認できてしまうため、「Adaptive-Sync(FreeSync)」は積極的にONにしたい。
OSDメニューのほか、AMD環境では「ディスプレイ設定の変更」から、NVIDIA環境では「NVIDIAコントロールパネル」からON/OFFが設定できる | OSD側で無効化すると、設定項目そのものが表示されなくなる点には注意したい |