エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.795
2019.11.13 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
まずは「CINEBENCH R20」を使用して、純粋なCPU性能をチェックする。メニーコアCPUを想定した最新テストにおいて、8コア/16スレッドに対応するRyzen 7 3700Xのパフォーマンスを確かめてみよう。
お得意のマルチコアテストは4698cbと圧倒的で、Ryzen 7 3700Xの優れたマルチスレッド性能がいかんなく発揮されている。さらに第3世代Ryzenになって大きく改善された、シングルコアのスコアも493cbとお見事。特にシングルスレッド性能が物を言うゲームプレイ時のパフォーマンスにおいても、十分期待できそうだ。
続いては3Dベンチマークテストの定番ソフト「3DMark」を使用して、グラフィックス性能を確かめる。テストのプリセットは、DirectX 11環境の「Fire Strike」は無印と“Extreme”、“Ultra”。DirectX 12環境の「Time Spy」では、無印テストと“Extreme”をチョイスした。Ryzen 7 3700XとGeForce RTX 2080 Tiの組み合わせで、どこまでスコアが伸びるかを見ていこう。
まず「Fire Strike」のテストでは、フルHD環境の無印テストで総合/Graphics scoreが27269/35090、2K解像度の「Fire Strike Extreme」では16404/17235と、圧倒的なスコアをマーク。ベンチマーク中のフレームレートも、それぞれ175fpsと95fpsほどを叩き出しており、かなりハイレベルなパフォーマンスを発揮していることが分かる。より負荷が厳しくなる4K解像度の「Fire Strike Ultra」でもスコアは8629/8464、フレームレートも50fps前後は出ており、よく踏ん張っているという印象。2K(60fps)~4K環境を想定したGeForce RTX 2080 Ti搭載モデルとして、十分妥当な結果と言える。
次はDirectX 12環境の「Time Spy」だが、こちらも2K環境の無印テストでは13779/14477とご立派なスコアで、ベンチマーク中のフレームレートも90fps前後が出ていた。最強クラスの負荷がかかる4K環境の「Time Spy Extreme」では6730/6771と順当にスコアを落としているが、フレームレートは40fpsと健闘。実際のゲームでもまだプレイできる水準を維持している。このあたりは、フルロードで最大1,920MHz動作に達していた、OCグラフィックスカードの恩恵も影響していそうだ。