エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.795
2019.11.13 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
ここからは、より実際のゲーミングシーンを想定したベンチマークテストに移ろう。まずは人気MMO RPGタイトルの最新アップデート版「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ」の公式ベンチマークテストを動作させる。描画品質を“最高品質”で、解像度を1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドット、3,840×2,160ドットにセット。それぞれの環境におけるスコアの違いを見ていこう。
すべての環境で“非常に快適”を満たす7000以上を軽々とオーバーしており、ゲームの快適動作は疑いない。2K解像度でも“非常に快適”をダブルスコアで上回るなど、一般的なオンラインタイトルのほとんどを高解像度・高品質設定で遊べるだけのパフォーマンスを備えている。「AORUS GPC-01S」の性能があれば、高リフレッシュレート液晶を組み合わせた、よりリッチな環境でのプレイも選択肢に入れておきたい。
続いては、ネイティブ4KやHDR 10に対応するなど、より重量級のタイトルである「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION」の公式ベンチマークを動作させる。描画品質は“高品質”で、解像度は先ほど同様に1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドット、3,840×2,160ドットの3パターンで計測した。また、GeForce RTXシリーズの機能である「DLSS(Deep Learning Super-Sampling)」を有効化した場合のスコアも合わせて見ていこう。なお、DLSSは4K解像度でのみ利用できる機能だ。
スコア評価としては、フルHD環境で“非常に快適”、2K環境では“とても快適”、4K環境で“快適”という結果。4K環境でも十分遊べる水準であり、プレイ感覚に応じて解像度を選べる余裕がある。そしてビジュアル描画品質を維持しつつゲームパフォーマンスを向上させる「DLSS」により、4K環境でのスコアが20%以上改善しているところも注目ポイント。スコア評価こそ“快適”のままだが、動きの激しいシーンなど、厳しいシチュエーションにおけるプレイはより安定するハズだ。
実動テストの締めくくりとして、リアルタイムレイトレーシング機能の「DXR(DirectX Raytracing)」に対応する「Battlefield V」をプレイしてみよう。APIはDirectX 12で描画品質は“最高”、解像度は1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドット、3,840×2,160ドットの3パターンに設定。シングルプレイヤーモード「大戦の書」の「北極光」をプレイし、その際のフレームレートをソフトウエアで計測した。
まずは通常プレイのフレームレートを確認すると、最も高負荷な4K環境でも平均70fpsに迫るほどで、十分最高品質での4Kプレイが可能だ。2K環境でも平均120fps以上のフレームレートが出ており、120Hz駆動クラスのゲーミング液晶の性能を引き出すには十分。手持ちの周辺機器次第で、プレイ設定を吟味できる余裕がある。
よりリッチな描画品質でプレイできる「DXR」は、GeForce RTXシリーズがもつレイトレーシング機能の真骨頂とも言える技術。その一方で有効化すると目立って処理が重くなり、60fps以上のフレームレートを安定して出すためには、2K環境以下の解像度を選択する必要がある。
しかしあくまで品質重視のプレイを追求するなら、NVIDIA G-Sync対応のディスプレイを組み合わせることで、滑らかさを補完して4K環境で遊ぶという選択肢もアリだろう。「AORUS GPC-01S」には、周辺機器の充実に応えられるだけのポテンシャルが十分備わっているというワケだ。