エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.798
2019.11.19 更新
文:撮影・エルミタージュ秋葉原編集部 松枝 清顕
PCケース選びの重要ポイントとなるストレージ収納力。メインとなるのは、フロントパネル裏手の2.5/3.5インチ共用シャドウベイだ。製品には「Define R6」シリーズ同様、標準で6枚の専用トレイが付属。固定穴は合計11箇所で、都合のいい位置に設置ができるようになっている。
合計11箇所からのフリーレイアウト仕様。エアフローが必要なら標準装備ファンの真裏、長尺グラフィックスカードとの共存が必要なら、拡張スロットの延長線上にスペースを確保するなど、自由に設置位置が選択できる |
なお増設用として「HDDドライブトレイキット – Type A」が利用可能。「Define R6」用のオプションとして国内代理店の株式会社アスクより「FD-ACC-HDD-A-BK-2P」(黒)、「FD-ACC-HDD-A-WT-2P」(白)が販売されており、比較的安価な投資でさらなるストレージ収納力が向上できる。
「Define R6 USB-C」レビューでもご紹介した「HDDドライブトレイキット – Type A」(Define R6 HDD Drive Tray Kit – Type A 2xHDD White)。カラーは黒と白の2色が選択可能。うれしい2枚組だ |
マザーボードトレイ背面、CPUクーラーメンテナンスホール下のスペースを利用し、2.5インチ専用トレイが標準装備されている。従来このエリアが空きスペースになる事が多かったが、近頃では2.5インチSSDのマウントスペースとして活用される例が多い。「Vector RS」も例外ではなく、ハンドスクリュー1本で固定された専用トレイを2つ用意し、2.5インチSSDが搭載できる。
通気孔仕様のボトムカバー天板部には、2つのネジ穴を用意。この空きスペースを利用し、標準装備品の2.5インチ専用トレイが設置できる。マニュアルには「2.5インチドライブトレイの代替配置」と記載されており、出荷時マザーボードトレイ背面に固定されている専用トレイの移設用と解釈できる。つまり搭載ポジションを変えることで、左サイドの強化ガラス越しに、SSDの銘柄がアピールできるというワケだ。
ちなみにこちらもオプションとしてSSD Bracketが販売中。「FD-ACC-SSD-A-BK-2P」(黒)と「FD-ACC-SSD-A-WT-2P」(白)で、それぞれ2枚組となり、合計4台の2.5インチSSDが搭載できるようになる。
国内では「Define R6 SSD Bracket Kit – Type A 2xSSD」で販売されている2.5インチ専用トレイ。マザーボードトレイ背面と、ボトムカバー天板の2箇所に2.5インチSSD計4台がフル装備できるようになる |
「開放レイアウト」では2.5/3.5インチ共用シャドウベイが使用できなくなる。このデメリットを補うのが、プレート背面スペースだ。マザーボードトレイと同一線上に移動したプレートの裏手には、3.5インチHDD固定用の穴が設けられ、最大2台の3.5インチHDDが搭載できる。つまり「開放レイアウト」の場合、2.5インチx2台、3.5インチx2台のドライブベイレイアウトという事になる。
プレート背面にある固定用の穴を使えば、縦列に2台の3.5インチHDDがマウント可能 |
拡張スロットは、横列で7段、縦列で2段を装備。後者はグラフィックスカードの垂直マウントを可能にする。ブラケットは斜めにスリットが入り、通気性を確保。各々は独立したブラケットで、ハンドスクリューにより固定されていた。
別途ライザーケーブルが必要だが、グラフィックスカードの垂直マウントにも対応 |
ボトムカバー内部に収納する電源ユニット。多くのPCケース同様、ボトムマウントが採用されている。搭載方法は組み込みセッションでも解説するが、リアに枠を設けた背面インストールタイプで、モジュラー式電源ユニットのケーブル着脱がし易いメリットがある。なお搭載できる電源ユニットの長さは、最大で300mmとされている。選択肢は十分だ。