エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.798
2019.11.19 更新
文:撮影・エルミタージュ秋葉原編集部 松枝 清顕
「魅せるPC構築に向く」というからには、ケーブルマネジメント機構は重要なファクターだろう。拡張性が高いPCケースは、構成パーツが複数になるため、接続されるケーブルの量も増えていく。これを上手にさばけなければ、乱雑な内部が丸見えのPCが完成。製品コンセプトが台無しだ。
そもそもFractal Designは、他社に先駆けてケーブルマネジメントに力を入れてきた実績がある。「Vector RS」もこれを継承し、最も重要視される裏配線スペースを公称23mm確保。ケーブルがトレイ表裏を行き来するスルーホールを要所に備え、結束バンドを固定するフックも用意されている。予め装着済みのロゴ入り面ファスナーを上手に使えば、誰でも容易にケーブルの交通整理ができるだろう。
マザーボードの縦列に沿うようにグロメット付きスルーホールを用意。ロゴ入り面ファスナーはATX24pinケーブルなど、主要なケーブルを結束するのに便利だ |
ATX12V電源ケーブル用や、PCI-Express電源ケーブル用など、マザーボードのレイアウトに沿った”意味のある”スルーホールは随所に見受けられる |
外装および内部構造の解説を終えたところで、「Vector RS」の付属品をご紹介しよう。組み込みに必要なパーツが詰め込まれたアクセサリボックスは、本体の外に収納されていた。スリムで長方形の茶箱を開くと、中には白箱とトップパネル用のプレート類が同梱されている。
ネジ類は全部で7種類。HDDを固定するネジのみモデル特有のパーツで、その他はいずれも自作PCではお馴染みのものばかり。万一紛失しても、手持ちのネジで代用できるだろう。その他、結束バンドやクリーニングクロス、さらにトップパネルのレイアウト変更用として「Ventilated top」「Top Filter」「Top Fan/Radiator Bracket」を同梱。内蔵されるアドレサブルRGB対応ストリップの発光制御ができる「Adjust R1 RGB Controller」も付属されている。
いわゆる茶箱のアクセサリボックス。本体サイドパネルに沿う形で、梱包材の間に挟み込むように収納されていた |
Fractal Designお馴染みの白箱。ジッパー袋入りのネジ類等が詰め込まれている | 強化ガラスの指紋や手垢を拭き取るクリーニングクロスも同梱 |
Power Supply Screw(x4) | 2.5″ Drive Screw(x32) |
Motherboard Screw and optional HDD tray Screw(x15) | Fan/Radiator Bracket Screw(x4) |
3.5″ Drive Screw(x24) | HDD Dampener(x24) |
Optinal side Panel Screw(x4) | Additional motherboard standoff(x1) |
Standoff Tool(x1) | Cable Tie(x6) |
Ventilated top(x1) | Top Filter(x1) |
Top Fan/Radiator Bracket(x1) | Adjust R1 RGB Controller(x1) |