エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.802
2019.11.29 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
ここからは、「TOUGHPOWER GF1 ARGB 850W GOLD」とともにマシンを構築し、実際の動作テストにおける安定性を検証する。CPUにはIntelの“ゲーミングCPU”ことCore i7-9700K(8コア/8スレッド/3.6GHz/TB時4.9GHz/TDP95W)、マザーボードにGIGABYTE「Z390 AORUS ELITE」、グラフィックスカードにはGeForce RTX 2060 SUPERを搭載したOCモデルGIGABYTE「GeForce RTX 2060 SUPER WINDFORCE OC 8G(GV-N206SWF2OC-8GD)」を用意。各種ベンチマークで負荷をかけ、その際の挙動を確かめてみることにした。
CPUは最大5GHz動作に迫るCore i7-9700Kを用意。GIGABYTE「Z390 AORUS ELITE」をベースとしたシステムを組み上げ、テストに使用した |
Z390チップマザーのメインストリーム向けモデル「Z390 AORUS ELITE」。12+1フェーズ電源やM.2ヒートシンク、装甲スロットを装備。「RGB Fusion 2.0」に対応している | GeForce RTX 2060 SUPERのOCモデル「GV-N206SWF2OC-8GD」。オリジナルのデュアルファンクーラー「WINDFORCE 2X」を備えている |
公称スペックではブーストクロック1,680MHzだが、高性能クーラーを搭載していることもあり、最大1,815MHzで動作していた |
電圧変動を検証するために、グラフィカルな把握が可能な「AIDA64 Extreme Edition」を使用している。まずはその中に搭載されているストレステストの「System Stability Test」を動作させ、システム全体に負荷がかかった際の挙動を確認してみよう。すべてのチェックボックスを埋めて最大級の負荷がかかるように設定し、30分間動作させている。
ワットチェッカーで確認したところ最大の消費電力は317Wであり、850Wの「TOUGHPOWER GF1 ARGB 850W GOLD」が最高効率で動作するには、もう少しといったところ。システム構成相応の負荷がかかっている。
まずはCPUやグラフィックスカードなどシステムの主要な動作に用いられる+12Vの挙動を見てみると、最小値でやや定格を割っている。ただしその変動幅は12Vから-0.048Vと微小で、誤差±2%の厳格な電圧レギュレーション上でもかなりの余裕がある。最大値も同様で、変動幅はいずれも0.01%未満と優秀だった。