エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.804
2019.12.04 更新
文:/撮影・pepe
続いてさらに高負荷な「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION」におけるベンチマークスコアをチェックしよう。描画品質は“高品質”で、解像度はフルHD(1,920×1,080ドット)、WQHD(2,560×1,440ドット)、4K(3,840×2,160ドット)の3種類で計測を行った。
フルHDではスコア7,505の“快適”、WQHDではスコア5,771の“やや快適”、4K解像度ではスコア3,509の“普通”という結果となった。解像度をフルHDに固定し、グラフィックス品質をカスタマイズすれば問題なくプレイができるが、さらに快適な動作を求める場合はBTOメニューからグラフィックスカードをよりハイエンドモデルに構成変更すると良いだろう。
次に人気FPSタイトル「Battlefield V」のスコアをチェックしていこう。解像度はフルHDに固定し、APIはDirectX 12としてフレームレート制限は“200”、垂直同期は“オフ”に設定。グラフィックスの品質プリセットは“低”、 “中”、 “高”、 “最高”の4種類で、フレームレートの測定には「FPS Monitor」を使用した。なおモードは「コンバインド・アームズ」、マップは「Twisted Steel」を選択し、誤差を最小限に抑えるため、いずれも同じ行動、同じキルパターンを90秒間再現している。
最高品質設定時は最低フレームレートで51fpsとなってしまっているが、平均して123fpsを記録しており、品質設定をカスタマイズすることで十分快適なプレイができるだろう。さらに品質設定を下げていくと最大フレームレートが上限の200fpsに張り付くようになるため、リフレッシュレート120Hz以上で駆動するゲーミング液晶との組み合わせも相性が良い。
ここからはAdobe関連のベンチマークをチェックしてみよう。まずは定番の画像編集ツール「Adobe Photoshop CC」の性能を把握できる、スクリプトベンチマーク「Puget Systems Adobe Photoshop CC Benchmark」を用意した。なお、本ベンチマークはベータ版であるため、実行される環境等の違いでスコアが左右されるため参考程度としてほしい。
最初にこのベンチマークテストのスコアが意味するところを説明しておこう。1,800万画素のRAWデータ画像の展開、回転、リサイズ、保存といった一般的な処理は「General Score」。Camera Rawフィルター、ノイズ除去、各種ブラー処理は「Filter Score」。グラフィックスカードの処理性能が最も影響するタスクであるリサイズ、ぼかし、チルトシフトブラー、アイリスブラーは「GPU Score」。さらにRAWデータのパノラマ合成は「Photomerge Score」として、それぞれ数値として反映される。各テストは3回ずつ実行され、それらをまとめて算出したスコアが「Overall Basic Score」だ。
また参考となるサンプルには、CPUにRyzen 9 3900X、グラフィックスカードにNVIDIA GeForce RTX 2080 Ti 11GB、メインメモリが64GB、ストレージにSamsung 960 Pro 1TB、OSにWindows 10を搭載したPCのスコアを採用している。
サンプルシステムと比較して、一般的に負荷の高いとされる「自動範囲選択」を行う「General Score」で101.4、「ノイズ除去」「広角補正フィルター」などの「Filter Score」で96、「パノラマ合成」などを行う「Photomerge Score」で98を記録、総合スコアとなる「Overall Basic Score」では985.6となった。3,200MHz駆動の高クロックメモリを合計32GB搭載したことが功を奏し、全体の構成を考えればかなり健闘した結果となっている。