エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.805
2019.12.06 更新
文:撮影・松野 将太
「CFD Gaming CX1」を装着してそのまま起動した際の動作クロックは2,400MHz(DDR4-2400)。表示は1,197.6MHzだが、DDR(ダブルデータレート)メモリの動作クロックは公称数値の1/2で表示されるため、これで約2,400MHzとなる。DDR4-3200動作させるためにはXMPの適用が必要だ |
装着したメモリのクロックは、「CPU-Z」などのソフトウェアで確認できるが、特にオーバークロックメモリの場合、自動でXMP設定が適用されずに「製品の公称値より動作クロックが低い」といったことが起こり得る。近年のメモリは、いわゆるネイティブ(アメリカの規格団体であるJEDECの標準規格に沿って選別されたチップを搭載し、特別なプロファイルを必要とせず公称の動作クロックに達するもの。現行製品は最大DDR4-3200まで)とオーバークロックメモリ(本来は公称値以下で動作するチップを搭載したメモリに、オーバークロック用のプロファイルを設定したもの。XMP設定などを適用することで、公称の動作クロックを発揮できる。DDR4-3600を超える高クロックも実現可能)に分けられる。同じDDR4-3200対応のメモリでも、ネイティブでないメモリはオーバークロックの設定を適用してやる必要があるわけだ。
マザーボードによってはオーバークロック設定を自動で行ってくれるものもあるが、基本的には自分でUEFI画面にアクセスし、適用する必要があると思っておこう。
周波数をDDR4-3200に設定。ここを変更すれば、より低い動作クロックで起動することも可能だ。設定を変えたら、UEFI画面の終了時に必ず適用するのを忘れずに | XMP設定の適用後。表示動作クロックが1,596.8MHzとなり、DDR4-3200の適用が無事に完了していることが分かる |
XMPの適用が完了したら、再度「CPU-Z」などで動作クロックを確認しよう。もしもこの手順で動作クロックがうまく適用されない場合、UEFI BIOSバージョンの更新などで改善される場合があるようだ。