エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.806
2019.12.09 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
次に実行するのは、負荷テストの大定番ソフトである「OCCT 5.4.2」だ。CPUとGPUの両方に強力な負荷をかける「PowerSupplyTest」を選択し、フルロード時にどのような挙動を示すか確かめてみよう。なお、テストは先ほど同様に30分間連続で動作させている。
ワットチェッカーで確認した消費電力は最大446Wで、これは今回の検証における最大値。650Wの電源ユニットとしては、やや大きめの負荷がかかっていたことになる。
その結果は「AIDA64」実行時に近く、フルロード時の+12Vはほぼ12.024Vに張り付きで動作しており、グラフはピクリともしないド安定の挙動。大小はあれど、たいていはある程度の変動が見られるのが当たり前のため、これは見事と言うほかない。電圧変動の値も先ほど同様に+0.008%/-0.004%と微細で、安定動作にまったく疑いはない。
次は複雑な3D描画シーンにおける負荷をかけた際、どのような挙動を示すかを3Dベンチマーク「3DMark」で検証する。DirectX 12対応の4K負荷テスト「Time Spy Extreme Stress Test」を使用し、20回ループで10分間続くテストを3周分実行し、合計で約30分間動作させることにした。
最大消費電力は264Wとやや落ち着き、比較的ゆるめの負荷がかかっていた。さてその際の挙動はどうかと言うと、これまたグラフはフラットそのもの。負荷がかかるシーンでは+12Vはほぼ12.024Vで動作しているのだが、平均値とほぼ重なる数値であることから、どれほどブレのない出力を維持できているかが実感できるハズだ。電圧変動はこれまでと同値であり、+5V/+3.3Vの変動もまた0.01%以下に収まっていた。