「P120 Crystal」のケーブルマネジメント機構

マザーボードトレイ背面より、ケーブルマネジメント機構を見ていこう。注目すべきはイマドキのPCケースとは異なり、電源ユニットをトップマウントにしていること。当然ボトムカバー（シュラウド）の用意もなく、各構成パーツに接続されている電源ケーブルを辿ると、行き先は全て上方向だ。長らくボトムマウントに慣れてしまうと若干の違和感がある。しかし実際に配線を行ってみると、電源ユニット搭載エリアが広いだけに、余ったケーブルの置き場所に困る事はない。さらに要所にはスルーホールや、結束バンドを引っ掛けるフックが装備されているため、比較的楽にケーブルマネジメントができた。

電源ユニット搭載スペースは実測で約290mm。かつてのスタンダードであったトップマウントだが、いざ配線を行うと一切の不便を感じることが無かった。もしかするとボトムマウントのメリットはそれほど高くないのかもしれない

トップマウントの電源ユニットカバー。下部には長方形のスルーホールを設けた	マザーボードの右側面に沿うように設けられたスルーホール。グロメットの装着は見送られた

マザーボード下部のヘッダピン接続時に便利なスルーホールも用意	いわゆる裏配線スペースは実測で約20mmといったところ

Antec「P120 Crystal」の付属品総点検

一通りのチェックを終えたところで、「P120 Crystal」の付属品を確認しておく。組み込みに必要なパーツが詰め込まれたアクセサリボックスは、3.5インチシャドウベイの中に収納。Antecのロゴがプリントされた白箱の中には、ネジ類がひとまとめにパッケージされていた。

ネジ類はドライブ固定用がモデル特有の形状ながら、その他は種類も限定され、万一紛失した場合でも手持ちのネジで代用が利くはずだ。なおマニュアルには付属品各々の名称や詳細は記されていない。一見不親切のようにも感じるが、一方で細かく説明するまでもなく、最小限のパーツ点数で組み込める事を意味している。

アルミニウム製VGAホルダー	Antecロゴ入り面ファスナー

インチネジ（電源ユニット用）	ゴムグロメット（保守用）

スタンドオフ	3.5インチHDD固定用ネジ

HDD固定補強用ネジ	ミリネジ（SSD/マザーボード固定用）

マニュアル