エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.808
2019.12.14 更新
文:松野 将太/撮影:松枝 清顕
拡張スロットは、PCI-Express 4.0(x16)x2(x16、x8/x8)、PCI-Express 4.0(x4/x16形状)x1、PCI-Express4.0(x1)x2の計5本。マルチグラフィックスにも対応しており、3-Way AMD CrossFire Xまたは2-Way NVIDIA SLI(NVLink SLIもサポート)の構築が可能だ。x16形状のスロット3本は、いずれも金属補強を施した「PCIe Steel Armor」となっている。
計5本の拡張スロットを備える「MEG X570 Unify」 |
x16形状のスロット3本はいずれも金属補強された「PCIe Steel Armor」を採用 | 2つのx1スロットはM.2スロットの真横に配置されている |
オーディオ回路には、7.1ch対応のRealtek「ALC1220」にESS製のDACを組み合わせた「Audio Boost HD」を搭載。左右のオーディオ回路はPCB内の別々のレイヤーに配置されており、それぞれがメイン基板から分離した設計。加えて電気的な絶縁を施すことで、念入りにノイズを抑えている。また、最大600Ωのインピーダンスを誇る専用のヘッドフォンアンプの採用で、スタジオグレードの音質の実現をうたう。
オーディオ回路「Audio Boost HD」。「MEG X570 ACE」にはプラスチックカバーが用意されていたが、今回は省略されているようだ |
音質に定評あるESS製のDAC「SABRE9018Q2C」 | オーディオチップは7.1ch対応のRealtek「ALC1220」 |
「MEG X570 UNIFY」のリアインターフェイスには、近年メインストリームを中心に定着してきた組み込み済みのI/Oパネルを採用しており、PCケースへの組み込み時にもパネルを先にはめ込む必要がない。ネットワークには、ギガビットLANを超える高速通信に対応するRealtekの「RTL8125 2.5 Gbps LAN Controller」を搭載し、最大2.5Gbpsでの通信が可能だ。さらに、無線接続はIntel Wi-Fi 6 AX200搭載によるWi-Fi 6(IEEE 802.11x)およびBluetooth 5.0に対応する豪華な仕様となっている。
組み込み済みのI/Oパネルが装着されたリアインターフェイス類。有線LANは2.5ギガビットに対応 |
Intel Wi-Fi 6 AX200を搭載した無線LANカード。無線・有線ともに次世代規格を搭載しているのは大きなメリットと言えるだろう |
2.5ギガビットLANコントローラRealtek「RTL8125」 | 拡張スロットの下には、PCI-Express4.0クロックジェネレータやリドライバ、スイッチチップを実装 |
フロントピンヘッダやUSB3.2 Gen.2 Type-Cコネクタなどは基板右下にまとめて配置 | ファン/ポンプ用の4pinヘッダは計7基。いずれも「HARDWARE MONITOR」で回転数を細かく制御できる |
基板にはサーバーグレードのPCBを採用。シグナル転送が従来よりも30%以上高いほか、特にPCI-Express4.0の信号ロスを防げるとしている |
スペーサーに触れる可能性がある箇所には絶縁処理が施されている | ボード右下のデバッグ用LED、および電源/リセットボタン |