エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.809
2019.12.16 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
ここからは480GBモデル「K480GSSDS3-N40」をPCに組み込んで、パフォーマンスをチェックしていこう。シーケンシャル読込500MB/sec以外のスペックが公表されていない「KLEVV NEO N400 SSD」だが、実際にはどの程度のパフォーマンスが出るのだろうか。早速確認していこう。
なおテスト用のPCには、CPUがボトルネックにならないようCoffee Lake Refreshの最上位モデルCore i9-9900Kをベースにしたハイエンド環境を使用。ベンチマークソフトは「AS SSD Benchmark 2.0.6821.41776」「CrystalDiskMark 6.0.2」「HD Tune Pro 5.70」「ATTO Disk Benchmark 4.00」の4種類で、OS、ドライバ、ベンチマークテストをインストールしたシステム用SSDを別途用意している。
「CrystalDiskInfo 8.3.1」の結果。インターフェイスはSATA3.0で、対応機能はS.M.A.R.T.、NCQ、TRIM |
まずは「AS SSD Benchmark 2.0.6821.41776」を使い、「K480GSSDS3-N40」の基本性能とシーケンシャルアクセスの圧縮率の影響を確認していこう。
AS SSD Benchmark 2.0.6821.41776:総合ベンチマーク |
AS SSD Benchmark 2.0.6821.41776:Compression-Benchmark |
総合ベンチマークは、シーケンシャルアクセスが読込約515MB/sec、書込約466MB/sec、ランダムアクセスは読込・書込とも約300MB/secを記録。総合スコアはSATA3.0(6Gbps)SSDのハイエンドモデルの目安になる1,000ポイントを上回った。また「Compression-Benchmark」を確認すると、15%以降は若干右肩あがりのようにも見えるが、この結果だけで判断するのは難しい。
続いて「CrystalDiskMark 6.0.2」でも圧縮率の影響を確認していこう。計測はデータサイズを1GiBに固定。データ形式は圧縮率の低い「デフォルト (ランダム)」と、圧縮率の高い「All 0×00 (0Fill)」の2種類を選択して、計測を行った。
【デフォルト (ランダム)】 | 【All 0×00 (0Fill)】 |
「AS SSD Benchmark 2.0.6821.41776」の「Compression-Benchmark」では判断が難しかったが、シーケンシャル書込は約30MB/secスコアが上昇。またランダム読込でも120MB/secスコアが上昇しており、「KLEVV NEO N400 SSD」に搭載されているPhison「PS3111-S11T」は圧縮率の影響があるコントローラであることが確認できた。そこで以降のテストは「デフォルト (ランダム)」と「All 0×00 (0Fill)」の両方を計測している。