エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.814
2019.12.27 更新
文:松野 将太/撮影:松枝 清顕
MSI「GeForce RTX 2070 SUPER GAMING X TRIO」 実勢価格70,000円前後(2019年12月現在) 製品情報(MSI) |
「GeForce RTX 2070 SUPER GAMING X TRIO」は、3連ファン搭載のオリジナルVGAクーラー「TRI-FROZR」を採用したハイエンドグラフィックスカード。定格より動作クロックを高く設定したファクトリーOC済みのモデルだ。定格クロックこそ「GeForce RTX 2070 SUPER Founders Edition」と変わらない1,605MHzではあるものの、ブーストクロックは最大1,800MHzと、30MHzほどではあるが高めに設定。大型クーラーで冷却性能を高めることで、よりGPUのパフォーマンスを引き出すことに成功している。
2種類のブレードを組み合わせた「トルクスファン 3.0」。低負荷時には回転をストップさせるセミファンレス機能「ZERO FROZR」に対応する |
「TRI-FROZR」に搭載される3連ファンは、デュアルボールベアリング採用で2種類のファンブレードを備える「トルクスファン 3.0」。切り込みの入った従来型のファンブレードでエアフローを集束させつつ、分散型のファンブレードが空気の流れを加速させることで、エアフローの増大に寄与する。アイドル時にファンの回転が停止する「ZERO FROZR」テクノロジーにも対応することで、低負荷時の静音性も確保している。
中央部のファン付近には「Mystic Light」に対応するRGB LEDスポットを4つ配置している |
VGAクーラーは、ハイエンド製品らしい武骨な外観にブラックとガンメタルのカラーを配した重厚な仕上がり。さらにクーラーのフロント部分、サイド部分には、同社のLEDテクノロジー「Mystic Light」に対応するRGB LEDエリアを用意する。ソフトウェアを活用したカラーやライティングパターンの適用はもちろん、対応するRGB LEDパーツ間でのカラー・パターンを同期可能だ。基板を挟み込むバックプレートは金属製でヘアライン仕上げを施しており、放熱にも効果があるとしている。
パッケージ正面。サイズは実測で400x265x90mm。ハイエンドGPUの箱としては特別大きなサイズというわけでもない | パッケージ裏面。スペックや機能が紹介されているが、表記はすべて英語 |
専用ユーティリティ「MSI Afterburner」ではオーバークロックの設定や簡易モニタリングが可能。実際にパフォーマンスを計測しつつOC設定をチューニングしてくれる「OC Scanner」機能は便利だ |
おなじみの専用ユーティリティ「MSI Afterburner」を活用すれば、マニュアルでより高い動作クロックを設定できるほか、簡易チューニング機能「OC Scanner」によるオーバークロック設定の適用が可能だ。実際にどの程度のオーバークロックが可能かについては後半のセッションで検証しているため、そちらを参照いただきたい。