エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.815
2019.12.29 更新
文:松野 将太/撮影:松枝 清顕
ASRock「Radeon RX 5500 XT Challenger D 8G OC」 市場想定売価税抜25,980円(2019年12月18日発売) 製品情報(ASRock) |
「Radeon RX 5500 XT」は、AMDの最新グラフィックスアーキテクチャ「RDNA」を採用したミドルレンジGPUだ。同じくRDNAアーキテクチャを採用する「Radeon RX 5700」シリーズよりも下のラインをカバーする製品で、ターゲットとなるPCゲームの解像度はフルHD(1,920×1,080ドット)。AAA級の大作タイトルではおおむね60fps以上、より負荷の軽いeスポーツ系のタイトルでは90fps以上のフレームレートを発揮できるとしている。なお「AMD Fidelity FX」や「Radeon Anti-Lag」といった新機能にも「RX 5700」シリーズに引き続き対応する。
フルHD解像度のPCゲームをターゲットとするミドルクラスGPUという位置付け。大作タイトルでも60fps以上のフレームレートを発揮できるという |
ビデオメモリは容量8GBのほか、4GBモデルが存在 |
製造プロセスは7nmで、コンピュートユニットが22基、ストリームプロセッサが1,408基、メモリバス幅が128bitとされる。また、ゲームクロックは最高1,717MHz、ブーストクロック最高1,845MHzで、処理性能は最大5.2TFLOPSとなる。なお、ビデオメモリはGDDR6を採用するが、容量は8GBのほか、4GBのモデルを販売するのがひとつの特徴と言える。バスインターフェイスはPCI-Express4.0接続をサポートし、消費電力の指標となるTDPは130Wだ。
「Radeon RX 480」との比較では、ワットパフォーマンスやダイサイズあたりの性能向上をアピール |
2世代前となる14nm世代の「Radeon RX 480」との比較では、GPUパフォーマンスが12%向上、消費電力が30%低下し、ワットパフォーマンスは1.6倍となった。さらにGPUのダイサイズは221m㎡から158m㎡へと縮小しているため、サイズあたりの性能は1.7倍向上したとのこと。とはいえ、前世代のミドルレンジGPUであるRX 590の最大7.1TFLOPSに比べると”やや控えめ”なスペック。特に初出からしばらくの間はRX 590との価格差が注目すべきポイントになりそうだ。
レビューに使用したASRockのRX 5500 XT搭載カード「Radeon RX 5500 XT Challenger D 8G OC」は、セミファンレス仕様のデュアルファンを搭載するオリジナルVGAクーラーを採用、コストパフォーマンス重視の「Challenger」シリーズに属するモデルだ。
カード長は200mm超えで、2スロット占有のデザインを採用。映像出力端子はDisplayPort 1.4×3、HDMI 2.0b×1の4系統で、補助電源は8Pin×1を備える。