エルミタ的「編集部で使ってみた」
2019.12.31 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
PCI-Express4.0に対応する第3世代RyzenとAMD X570チップセット環境を用意して、実動チェックを開始 |
ここからは「CARDEA ZERO Z440」の1TBモデル「TM8FP7001T0C311」を実際にPCに組み込み、実動チェックを進めていこう。テスト用のPCには、第3世代RyzenシリーズのハイエンドモデルRyzen 9 3900XとAMD X570チップセットを採用するASRock「X570 Taichi」を使用。ベンチマークソフトは「CrystalDiskMark 7.0.0」と「ATTO Disk Benchmark 4.00」を使い、OS、ドライバ、ベンチマークテストをインストールしたシステム用SSDを別途用意している。
まずは「CrystalDiskMark 7.0.0」を使い、簡単に「CARDEA ZERO Z440」の性能をチェックしていこう。データサイズは16MiB、1GiB、64GiBの3種類で、データ形式は圧縮率の低い「デフォルト (ランダム)」と、圧縮率の高い「All 0×00 (0Fill)」を選択。またスコアは「MB/s」と「IOPS」の2種類の表示形式で取得している。
【16MiB、MB/s】 | 【16MiB、IOPS】 |
【1GiB、MB/s】 | 【1GiB、IOPS】 |
【64GiB、MB/s】 | 【64GiB、IOPS】 |
まず「デフォルト (ランダム)」のスコアを確認すると、64GiBでは全体的にスコアが低下し、極端にサイズの大きいデータはやや苦手としているようだ。しかし最高値はシーケンシャル読込が公称値を上回る5,010MB/sec、書込も公称値にあと一歩に迫る約4,300MB/secを記録。ランダムアクセスも読込が最高約793,000IOPS、書込が最高約735,000IOPSで、シーケンシャル、ランダムともPCI-Express3.0(x4)SSDとは一線を画すパフォーマンスを発揮する。
【16MiB、MB/s】 | 【16MiB、IOPS】 |
【1GiB、MB/s】 | 【1GiB、IOPS】 |
【64GiB、MB/s】 | 【64GiB、IOPS】 |
続いて「All 0×00 (0Fill)」のスコアを確認していこう。シーケンシャル読込はさらにスコアが上昇し、いずれのデータサイズでも5,500MB/secを上回るスコア。また「デフォルト (ランダム)」では、全体的に落ち込みが大きかった64GiBでも、「RND4K Q32T16」以外のテストではスコアが安定。圧縮率の高いデータなら、極端にサイズの大きい場合でも高いパフォーマンスが期待できる。
次に「ATTO Disk Benchmark 4.00」でも、シーケンシャル性能を確認していこう。
ATTO Disk Benchmark 4.00 |
読込は最高5.21GB/secで公称値を上回る会心のスコア。書込は最高3.94GB/secで、「CrystalDiskMark 7.0.0」に比べるとやや低いものの、PCI-Express3.0(x4)のインターフェイス限界は軽く超えている。また256KB以上ではスコアのぶれもほとんどなく、転送が安定しているのも評価できるポイントだ。