エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.822
2020.01.26 更新
文:松野 将太/撮影:松枝 清顕
引き続きVGAクーラーを取り外し、基板側をチェックしていこう。バックプレートが搭載されていないため、分解はクーラーのネジ留めを外すだけと非常にシンプルだ。カード長が短いこともあり、基板上の実装密度は高め。
背面からネジ止めを外すとVGAクーラーだけを分離できる |
VGAクーラーのヒートシンク。基板上に実装されたコンデンサの高さなどに合わせた凹凸が多くあり、薄型化の苦労がうかがえる |
ヒートパイプは計3本が大型の受熱ベースを貫いている |
受熱ベース部分から伸びたヒートパイプは、熱を均等に伝えるようヒートシンクの各部にバランスよく配置されている |
さらにファン部分のみをヒートシンクから取り外せるようになっている |
ファン側のヒートシンクはフラットな形状。基板に接続するLED・ファン回転用コネクタは1つにまとめられている |
「DUAL-RTX2070-O8G-MINI」の基板 |
GPUダイにはサーマルグリスが塗布され、すべてのビデオメモリにはサーマルパッドが貼られていた | GPUダイは「TU106」。従来のGeForce RTX 2070とスペック的な違いはない |
メモリはSAMSUNG製GDDR6「K4Z80325BC-HC14」。容量は1枚あたり1GB、転送速度は14Gbps |
電源回路は計7フェーズ。チョークコイルはSuper Alloy Chokeだ |
コンパクトな基板にパーツを収めた結果、実装密度は一般的なカードより高い印象を受ける。ビデオメモリ用に2フェーズの電源回路を用意しているほか、4チャンネルの電圧/電流をモニタリングできるON Semiconductor「NCP45491」などが実装されているのを確認した |
基板端に設置された補助電源コネクタ |