ベンチマークテスト：V-Ray Benchmark

CPUを使ったフォトレンダリング処理性能を測定できる「V-Ray Benchmark」の結果も確認しておこう。

やや特殊なメモリ周りや、SIMDバス幅の影響もあり、第2世代Ryzen Threadripperが苦手としている「V-Ray Benchmark」だが、「Zen 2」アーキテクチャの採用により処理速度は大幅に高速化されている。これにより、Ryzen Threadripper 2990WXとの比較では約2.7倍。またコア数が4分の1となるRyzen 9 3950Xとは約2.9倍と完全に圧倒する。

ベンチマークテスト：Blender Benchmark

CPUに特化したベンチマークのラストは、3DCGレンダリングのパフォーマンスを計測できる「Blender Benchmark」を確認していこう。

Ryzen 9 3950Xでは514秒、Ryzen Threadripper 2990WXでも390秒かかる処理だが、Ryzen Threadripper 3990Xならわずか176秒で完了する。小規模なレンダリング作業であれば、そこまで気にならないかもしれないが、大規模なレンダリングの場合、Ryzen 9 3950Xの3分の1以下、Ryzen Threadripper 2990WXの2分の1以下というスピードはかなり魅力的に映るはずだ。