エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.831
2020.02.17 更新
文:撮影/松野 将太
続いては人気の競技系シューター「Tom Clancy’s Rainbow Six Siege」を試してみる。画質は“最高”で、解像度は1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドット、3,840×2,160ドットの3種類。APIはAMD GPU向けの「Vulcan」を選択し、ゲーム内ベンチマークモードを利用して平均フレームレートと最小フレームレートを取得した。
比較的軽量でフレームレートの出やすい作品だが、結果はやはり拮抗している。興味深いのはフルHD解像度のテスト結果で、「Ryzen 5 3500」は最小フレームレートで3fps上回っているものの、平均フレームレートでは10fpsほど「Core i5-9400F」に後れを取っている。このタイトルと、以下で紹介する「モンスターハンターワールド: アイスボーン」のテストでは、「Ryzen 5 3500」の最小フレームレートが安定して「Core i5-9400F」を超える値となる傾向が見られた。「Ryzen 5 3500」のストロングポイントのひとつであるキャッシュ容量の大きさに起因する結果と思われるが、「PUBG」では最小fpsが明確な優位となっていないこともあり、メリットを発揮できるかどうかはソフトウェアの作りやAPIにもよるのだろう。
1月にリリースされた人気タイトル「モンスターハンターワールド: アイスボーン」ではどうだろうか。画質プリセットは“最高”、解像度は1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドット、3,840×2,160ドットの3種類で。ゲーム内の探索モードで一定ルートを移動した際の平均フレームレートと最小フレームレートを「OCAT」で取得している。
先に述べた通り、すべてのテストで「Ryzen 5 3500」の最小fpsが高い値を示し、平均フレームレートにおいてもフルHD解像度が同じ値、WQHD解像度と4Kで「Ryzen 5 3500」がわずかに優位となった。タイトル毎に傾向は異なるものの、「モンスターハンターワールド: アイスボーン」においては「Ryzen 5 3500」が有利となるようだ。