エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.833
2020.02.21 更新
文:撮影・エルミタージュ秋葉原編集部 松枝 清顕
Powerスイッチや各種アクセスポートは、フロントトップ面に配置されている。この場所は2つの意味で都合がいい。ひとつは多くのユーザーが床設置になる事を想定すると、最も使い勝手がいい場所であること。もうひとつはフロントドアが装備されているだけに、開閉の妨げにならない場所に設置する必然性だ。
レイアウトを確認すると、正面右からUSB3.0x2ポート、USB2.0x2ポート、円形Powerスイッチ、USB3.1 Gen.2×1ポート、Resetスイッチ、音声入出力端子(HD Audio)が用意されている。
USB3.1 Gen.2ポートを備えるあたり、新しい世代の筐体である事を感じさせる |
白く塗装されたトップパネルは、フロント同様のフラットデザイン。通気孔の類いはなく、静音性を重視した密閉型の設計である事が分かる。なお素材はスチールで、表面のマット塗装は手垢や汚れが付着しにくい。そして当然ながら着脱も可能。重厚なスチール製トップパネル側にはボール状の突起、シャーシ側にはキャッチ用の留め具を備え、ツールレスで簡単に取り外しができる。
取り外した状態のトップパネルには、ホワイト色の枠とメッシュで構成された防塵フィルタが装着されている。後部のロックを解除すれば取り外しが可能で、いかにもメンテナンスがしやすそうだ。そしてこの装備から、トップパネル部には冷却ファンが増設できる事を意味する。この辺りは検証を進めるうちに明らかにしていきたい。
トップパネル内部の防塵フィルタまでホワイト一色の凝りよう。ブラックで統一すれば在庫管理も楽なはずだが、細部まで妥協しないFractal Designの姿勢が窺える |
フロント同様、トップパネル裏には高密度防音素材が装着済み | 防塵フィルタ後方にはロック機構を備え、背面にスライドする事で解除できる |
なお「Define 7 White」には、通気孔仕様のスチール製トップパネル「Ventilated top」が標準で付属。密閉型静音志向のPCケースが、一転して高エアフロー志向のモデルに性格を変える事ができる。
なるほど防塵フィルタまでホワイトにした意味は、通気孔からのチラ見を意識してのこと。このモデルのデザイナーは頑固者に違いない |
左側面上部、手前側2本のネジを外せばトップパネルを丸ごと取り外す事が可能。見た目の開放感のみならず、組み込み作業効率が格段に向上する。さらに感心するのは剛性。天板無しでもシャーシがねじれるような素振りは微塵も感じられない |