エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.835
2020.02.27 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
「Adrenalin 2020 Edition」の頼もしい相棒になってくれる、スマホアプリ「AMD Link」。UIがデスクトップ版と統一されたほか、使い勝手が大きく向上している |
Radeonグラフィックスカードを搭載するPCと連携できる、スマートフォン向けアプリ「AMD Link」も大きな進化を遂げた。まずデスクトップ版の「Adrenalin 2020 Edition」と共通のデザインへと刷新され、操作性が向上。どちらも違和感を覚えることなく操作できるようになった。
そして最も注目すべきは、リモートプレイ機能の強化だ。スマートフォン・タブレットからPCゲームのリモートプレイを可能にする機能で、最新版ではローカル接続に加えインターネット接続に対応。従来はPCとスマートフォンが同じネットワーク内に存在する必要があったが、インターネット接続さえあれば、どこでもリモートプレイが可能になった。
デスクトップ版との連携は、QRコードを読み込むだけと簡単。Wi-Fiなどローカル接続に加え、インターネット接続も選択できるようになった |
スマホ向けに最適化されているが、デスクトップ版と共通のデザインが採用された「AMD Link」のUI。スマホ側からゲームを起動することもできる |
やや単位が怪しいのはご愛嬌、システム情報やフレームレートのモニタリングも可能。同様にキャプチャ関連のメニューも備えており、新たにスマホ側からインスタントGIFの作成も可能になった |
多少のラグはあるものの、デスクトップ側で起動しているゲームがスムーズにリモートプレイ可能だ |
各種ボタン割り当てを行う、コントローラの設定画面。やや窮屈に感じるが、外付けのBluetoothコントローラを接続して使用することも可能だ |
また、新たに最大50Mbpsの高ビットレート、x265エンコードによるストリーミングプレイに対応。デスクトップ版と同様のキャプチャメニューから、インスタントGIFも作成可能になった。「AMD Link」はAndroid版に加えiOS版も公開されており、幅広い環境で新しいRadeonグラフィックスの可能性を体感できる。
「ハードウェアは作ってしまえば終わりだが、ソフトウェアには無限の可能性がある。常に進化し続けることができる」とは、発表時における開発責任者Terry Makedon氏のコメントだ。Radeon Softwareの最新版たる「Adrenalin 2020 Edition」は、まさにその言葉を体現するかのような、大きな進化を感じさせてくれた。
GPUの性能向上という目に見える成果に加え、新しいアプローチで快適かつハイクオリティなゲームプレイを実現する「Radeon Boost」など、多数の新機能を実装。大胆に刷新されたUIは、プラットフォーム横断でゲームを一元管理、しかもそれらをすべてに直感的にアクセスできる。ストリーマーにとって嬉しい配信向け機能も集約され、まさにRadeon搭載マシンを使いこなすための究極ツールと言えるソフトウェアが完成した。
さらにスマートフォンで制限のゆるいリモートプレイが楽しめる、アプリ版「AMD Link」の進化も見逃せない。インターネット接続があればどこでもリモートプレイが可能になり、遊びのポテンシャルはこれまで以上に拡大した。扱いやすく便利で、そして楽しい。Radeonユーザーならば、この「Adrenalin 2020 Edition」を活用しない手はない。
協力:日本AMD株式会社