エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.840
2020.03.13 更新
文:撮影/松野 将太
いよいよ「ROG Zephyrus G GA502」のベンチマーク結果をチェックしていこう。今回は基礎的な性能検証と、ゲーム系ベンチマークを実施している。なお、「ROG Armoury Crate」で設定できるPCの動作モードは、デフォルトの「パフォーマンス」プリセットを適用した。
まずは、CPUの処理性能を測る定番ベンチマーク「CINEBENCH R15」および最新版の「CINEBENCH R20」の結果を確認しよう。シングルスレッドおよびマルチスレッド、2種類のテストを実行している。
「CINEBENCH R15」のシングルスコアは148cb、マルチスコアは805cb。ノートPC向けCPUとしては健闘していると言えるが、TDPが35Wということもあって、特にシングルスコアがやや控えめに留まる。とはいえ、スペック的に本製品と親和性の高い、DirectX 11系のメジャーな競技系FPSタイトルをプレイする際には大きな問題にはならないだろう。「CINEBENCH R20」でもスコアの傾向は変わらず、シングルスコアは377pts、マルチスコアが1,684pts。
CPUの次は、ストレージのベンチマーク結果を見てみよう。テストには「CrystalDiskMark 7.0.0」と「ATTO Disk Benchmark 4.00」を使い、SSDの速度を確認している。なお、「CrystalDiskInfo 8.2.0」で確認したところ、サンプル機材に内蔵されていたSSDはIntel 「SSD 660p」シリーズの512GBモデル「Intel SSDPEKNW512G8」だった。
「ATTO Disk Benchmark 4.00」では、おおむねデータサイズ64KB以降と、かなり早い段階で結果が安定した。速度が極端に速くないぶん、リード・ライトともに速度のぶれが少ないことは評価できるだろう |
次に、3D描画性能を確認できる定番ベンチマークソフト「3DMark v2.11.6846」の結果を確認する。まずはDirectX 12対応のテスト「Time Spy」から見ていこう。プリセットはWQHD(2,560×1,440ドット)解像度の「Time Spy」、および4K解像度(3,840×2,160ドット)の「Time Spy Extreme」を選択している。
「Time Spy」の総合スコアは4,07、「Time Spy Extreme」は2,080。WQHD解像度の「Time Spy」は、テスト中のフレームレートが20fps前後で推移しており、「Time Spy Extreme」テストではさらに10~15fps前後までフレームレートが低下する。どちらも内部的にフルHDを超える解像度で描画されるテストということで、60fpsの快適動作を目指すのは難しいと言えるだろう。そもそも「ROG Zephyrus G GA502」は液晶解像度がフルHDまでで、スペック的にもフルHD解像度のゲームタイトルが適正ターゲットなので、この結果は参考程度に考えておくといい。
続いてはDirectX 11対応テストである「Fire Strike」のスコアをチェックする。プリセットは4K解像度の「Fire Strike Ultra」、WQHD解像度の「Fire Strike Extreme」、フルHD解像度(1,920×1,080ドット)の「Fire Strike」の3種類を選択した。
WQHD、4Kのテストである「Fire Strike Extreme」や「Fire Strike Ultra」のスコアは先述の「Time Spy」系テストと似たような傾向が出ているが、フルHD解像度のテストである「Fire Strike」では総合スコアが10,000を超えた。この結果なら、多くのゲームタイトルをフルHD解像度で安定してプレイできると言って差し支えない。快適さの目安となるフレームレート60fpsを目指したいのはもちろん、リフレッシュレート120Hzの液晶を標準搭載する本製品では、ゲーム中もなるべく60fps以上での描画を維持したいところだ。