エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.844
2020.03.25 更新
文:撮影・こまめ
同じく「3DMark Version 2.11.6866」から、DirectX 11のパフォーマンスを計測する「Fire Strike」の結果について。
ゲーム用GPUとしてはエントリー向けの「GeForce GTX 1650」と比べると、「Fire Strike」の「Graphics score」は半分程度だ。しかしCPU内蔵の「Intel UHD Graphics」との比較では、およそ2.6倍のスコアが出ている。「GeForce MX250」は、「GeForce GTX / RTXシリーズ」ほどの効果は見込めないが、内蔵グラフィックスよりも高いパフォーマンスを期待できる。
「Modern 14」はゲーム向けの機種ではないものの、比較用として「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ」の公式ベンチマークソフトでテストを行なった。テスト時の解像度は、1,920×1,080ドットだ。
ベンチマークテストではもっとも画質の低い設定で、快適に遊べる目安である平均60FPSをクリアしている。解像度を落とせば、多少画質を上げてもゲームを楽しめるだろう。とは言え、あくまでも息抜き程度のプレイがおすすめだ。
「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ」よりも負荷の高い「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION」でもテストを行なった。解像度は1,920×1,080ドットのフルスクリーンに設定している。
処理の重い重量級タイトルということもあって、画質や解像度を変更してもプレイにはかなり厳しい結果だ。このクラスのゲームなら、最低でも「GeForce GTX 1650」あたりは欲しいところ。重いゲームのプレイは考えないほうがいいだろう。
ちなみにベンチマーク中のCPUとGPUの平均温度を計測したところ、CPUは62.8℃、GPUは74.7℃だった。平均値としては低いのだが、温度変化の推移を見るとパフォーマンス調整あるいはサーマルスロットリングが発生しているような兆候が見られる。長時間フルパワーで動作させるよりも、高負荷な処理を一時的に行なうような使い方に向いた機種だ。
「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION」を30分間実行し続けた際の、CPUクロックとCPU温度、GPU温度の推移 |