エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.847
2020.04.02 更新
文:撮影・pepe
2005年頃に登場した「バーガーパソコン」は、ケースフロントに光学ドライブ用の5.25インチオープンベイ、カードリーダー等で使用する3.5インチオープンベイを備えたPCケースを採用する、時代相応のクラシカルなデザインだった。それから幾度のモデルチェンジを経て昨年の11月に発売された最新の「Enta」シリーズは、今風の強化ガラスとアルミニウム素材を採用したMicroATXケースにシステムを詰め込んだ、コンパクトなミニタワーマシンに生まれ変わっている。
MicroATXケースを採用したコンパクトなミニタワーサイズ |
フロントパネルと右側面のパネルにあしらわれた「Enta」のロゴは、キーボードの「エンターキー」をマーク化したもので、”初心者でも使いやすいモデル”として幅広い層のユーザーに向けたブランド展開とのことだ。
フロントパネル右下および右側面のパネルに新ブランド「Enta」のロゴが入る |
ケースフロントにはスリムタイプのDVDスーパーマルチドライブ、フロントインターフェイスは3.5mmヘッドホンジャック、3.5mmマイクイン、USB3.0×2を備える。ケースリアはMicroATXならではのコンパクトなレイアウトで、マウスおよびキーボード用のPS/2コネクタ、D-Sub、DVI、HDMI、USB3.0×4、USB3.1×2、ギガビットLAN、3.5mmライン出力×1、3.5mmライン入力×1、3.5mmマイク入力×1を備える。
コンパクトな筐体だがインターフェイスは豊富、特にUSBは全8ポートで周辺機器の接続で不足することはない |
左側面には濃いスモークの強化ガラスパネルを採用。本体の電源がオフの状態にはほぼ目隠しされた状態だ。そして電源がオンになると、CPUクーラーやファンのLEDイルミネーションが点灯して、柔らかく発光する。
約3mm厚の強化ガラスは質感が良く落ち着いた雰囲気のドレスアップを演出する |
また強化ガラスサイドパネルは、上部のレバーを押し込むことでロックが解除され簡単に着脱が可能。ケースの内部へはツールレスでアクセスできる。
ツールレスで開閉する強化ガラスサイドパネル |
ボトム部分は、ほぼ全面が通気口としてデザインされ、簡単に着脱できるメッシュパネルの防塵フィルタを実装。また前後に設けられた足で、実測17㎜かさ上げすることで、エアフローを高めている。
防塵フィルターを取り外すと、すぐ近くにグラフィックスカードを確認できる |
続いて「ENTA-GR38XRX57-192」の詳細構成をチェックしていこう。CPUはAMDの第3世代Ryzen 7 3800X(8コア/16スレッド/定格3.9GHz/最大4.5GHz/L2キャッシュ4MB/L3キャッシュ32MB/TDP105W)を搭載、CPUクーラーは冷却性能に定評のあるAMD純正の「AMD Wraith Cooler」シリーズ最上位モデル、「Wraith Prism with RGB LED」を採用する。
システムの冷却には、ケースフロントにパープルLEDを搭載した120mmファンを2つ、リアに120mmファンを1つ搭載することで、やや正圧状態とするエアフローレイアウトになる。
フロントにLED搭載の120mmファン×2、リアはLED非搭載の120mmファン×1を搭載 |
マザーボードには、人気のチップセットAMD B450搭載のMicroATXマザーボードが採用される。上位チップセットや、通常サイズのATXマザーボードと⽐較すると、コストパフォーマンスを優先した機能と拡張性で、さらにコンパクトなミニタワーPCケースに組み込むことを考慮されたチョイスだ。
評価機にはAMD B450チップセット定番とも言えるASUSの「PRIME B450M-A」マザーボードが採用される |