エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.858
2020.04.25 更新
文:撮影/松野 将太
人気ハンティングアクション「モンスターハンターワールド: アイスボーン」でもフレームレートを見てみよう。APIはDirectX 12を有効化し、画質プリセットは“最高”で、テクスチャ設定は“Full”。解像度は1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドット、3,840×2,160ドットの3種類で、ゲーム内フィールド「渡りの凍て地」の一定コースを移動した際のフレームレートを「OCAT」で取得している。
「モンスターハンター: ワールド」の大型DLCコンテンツという位置づけの本作は、DirectX 12 APIの解禁などいくつかのアップデートにより、最高設定では従来よりも負荷が高くなっている印象を受ける。フルHD解像度の計測ではRTX 2070 SUPERで平均88fps、最小75.9fpsで、WQHD解像度では平均フレームレートがギリギリ60fpsに届かないほど重量級だ。あくまで最高画質でプレイするのなら、GeForce RTX 2070 SUPERはWQHDまで、GeForce RTX 2060 SUPERはフルHDまでの解像度に留めておくことで快適さを維持できるだろう。よりフレームレートを高めたい場合、設定をバランスのいい「高」に落とす、WQHD以上の解像度なら「DLSS」を有効化する、といった調整を行いたいところ。
最後に、配信ソフト「OBS Studio」を活用してゲーム配信を行いながら「Call of Duty: Warzone」をプレイした場合のフレームレートを確認してみよう。ゲーム側の解像度はフルHDとし、画質設定はさきほどと同じものを適用。「OBS Studio」の出力解像度はフルHD、縮小フィルタは「ランチョス」に設定し、エンコーダーはGPUを活用する「NVIDIA NVENC H.264(New)」を使用した。そのほか、ビットレートは8,000kbps、キーフレーム間隔は自動、プリセットは「Max Quality」、Profileには「High」を選択し、心理視覚チューニングを有効化している。
「OBS Studio」の設定画面。最新世代のGeForceとNVENCの組み合わせでは、CPUに高い負荷をかけることなく、比較的良好な画質の配信が可能となっている |
GPUエンコードによる配信を実施しつつゲームをプレイしているのだが、フレームレートの落ち込みはゲームのみをプレイしていた場合に比べ、わずか数%に留まっている。特に、最小フレームレートは大きく変わらない。NVENCを使った場合、GPU使用率が極端に高ければ配信画面がカクつく場合もあるが、今回紹介した2製品は性能に余裕があるため、配信画面でもスムーズなストリーミングができていた。ゲーム配信を考えるユーザーにとっても、これらの製品は魅力的だろう。