エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.859
2020.04.27 更新
文:/撮影・pepe
最後のセッションでは「AORUS FI27Q-P」の性能について、細かくチェックしていこう。165HzリフレッシュレートはWQHD(2,560×1,440ドット)解像度で実行されるため、相応のフレームレートをたたき出す構成が必要。そこで検証機材には、GeForce RTX 2080 SUPERを搭載するGIGABYTE「GV-N208SGAMING OC-8GC」を用意した。その他構成機材については、以下のスペック表通り。
テストにはGeForce RTX 2080 SUPERとCore i7-9700Kによるハイエンド構成を用意 |
まずはリフレッシュレートの違いを体感するために、レースゲーム「Assetto Corsa」のリプレイを使用し、リフレッシュレート60Hz/120Hz/144Hz/165Hzそれぞれの違いを比較する。なお、テストではディスプレイ同期を有効化するとともに、デジタルスチルカメラのスーパースローモーションにより画面を直接撮影している。
リフレッシュレートごとに比較するとその違いは明らか。特に60Hzとそれ以上のリフレッシュレートでは雲泥の差である事が分かる。またリフレッシュレートが高くなるにつれ、画面更新時の急激な書き換え変化が少なくなり、流れるようにスムーズな描画になっている。ゲーミング用途はもちろん、リフレッシュレートが高ければそれ以外の用途や普段使いでも、目の負担が少ない。
続いて60Hzと165Hzを横並びでその違いを確認してみよう。書き換え回数が少ない60Hzでは残像として見える部分も大きくなってしまうが、2.75倍の速さで書き換えられる165Hzでは、残像として視認できる部分も小さく鮮明な映像を描画している。
ディスプレイ同期技術の「NVIDIA G-Sync」を無効にすると、どのような影響がでるのか。リフレッシュレートはいずれも165Hzに設定し、テストにはレースゲーム「Assetto Corsa」のリプレイを使用。デジタルスチルカメラのスーパースローモーションにより、画面を直接撮影している。
「NVIDIA G-Sync」を無効にすると、今までは全く問題なかった画面が水平方向にせん断されたようなズレが発生した。これが書き換え中の画像と書き換え前の画像が同時に表示される、ティアリング現象だ。肉眼で見ていてもその不自然なズレを認識できてしまうため、動きの激しいゲーミングタイトルでは必須と言えるだろう。
「NVIDIA G-Sync」は「NVIDIAコントロールパネル」から設定可能 | OSD側で無効化すると、設定項目そのものが表示されなくなるため注意が必要だ |