エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.860
2020.04.29 更新
文:撮影・こまめ
「GP75 Leopard」はノートPCとしては大型の17.3型ディスプレイを搭載しているが、フットプリントは意外にコンパクトだ。ゲーミングノートPCとして一般的なサイズである15.6型よりもふた回り程度大きいのだが、1~2年以上前の同型モデルとの比較では格段に小さい。ただし厚みはあり、ゴム足を含めると実測で33.2mmだった。これは内部に強力な冷却機構を収めているためで、ある程度仕方がないだろう。
フットプリント (設置面積)は幅398.5×奥行き272mm。サイズ感はB4サイズ (幅364×奥行き257mm)よりもふた回り大きい程度 |
本体カラーはブラック。天板には質感の高いアルミ素材が使われている。表面はつや消しだが指紋がやや目立つので、こまめに拭き取るといいだろう |
本体の前面 (上)と背面 (下)。底面部のゴム足を含めた高さは実測33.2mmで、設置するとけっこうな厚みを感じる |
本体重量は実測で2.563kg。電源アダプタはかなり大きく、重量は実測で950gだった |
インターフェイス類は多くはないものの、ゲーミングノートPCとしては十分な数が用意されている。USB端子は左右どちらにも配置されているので、USB接続のゲーミングデバイスを使う際でもケーブルが邪魔に感じる場面は少ないはずだ。ただし電源コネクタや有線LAN端子などつなぎっぱなしで使うものも左右に配置されているので、本体の両脇がケーブル類でゴチャつくことがあるかもしれない。
左側面は左からセキュリティスロット、有線LAN、HDMI、mini DisplayPort、USB3.2 Gen.1、USB3.2 Gen.2 Type-C、ヘッドホン出力、マイク入力の構成 |
右側面は左からSDカードスロット、USB3.2 Gen.1×2、電源コネクタ |
側面や底面、パームレストなどに、メカニカルな装飾が施されている |
底面カバー (Dカバー)を外せば、本体内部にアクセス可能だ。やや大きい17.3型ということもあって、レイアウトには比較的余裕がある。特殊なギミックはないので、パーツは簡単に交換できるだろう。
本体底面部。カバーを取り外すには、全部で13本のネジを取り外す必要がある。本数が多いので紛失しないよう注意 |
底面カバーを取り外した状態 |
メモリスロットは2基。M.2スロットはPCI-Express3.0(x4)対応 | 2.5インチストレージも利用されている |
本体内部でもっとも目を引くのが、巨大なファンと大量のヒートパイプだ。これは2基の空冷ファンと7本のヒートパイプ、4ヵ所の排気口で構成された「Cooler Boost 5」と呼ばれるMSI製品独自の冷却機構。CPUとGPUから生じる熱を独立したヒートパイプで効果的に外部へと放出することで、長時間のプレイでも高いパフォーマンスと安定した動作を実現している。
2基の空冷ファンと7本のヒートパイプ、および4ヵ所の排気口で構成された「Cooler Boost 5」 |
空冷ファンを角に配置することで2方向から効率的に排熱を行なっている |
角の排気口部分。放熱フィンと空冷ファンが排気口間際に配置されているので、内部に熱が留まりにくい |