ベンチマークテスト：HWBOT x265 Benchmark v2.2.0

動画エンコードベンチマーク「HWBOT x265 Benchmark v2.2.0」でも、CPUのパフォーマンスをチェックしていこう

フルHD、4Kとも最も高性能なのは、やはり12コア/24スレッドに対応するRyzen 9 3900Xだ。消費電力もCore i9-9900Kをわずかだが下回り、ワットパフォーマンスも優れている。そして2番手につけたRyzen 7 3700Xも捨てがたい。消費電力はRyzen 9 3900XやCore i9-9900Kはもちろん、Core i7-9700Kも下回り、ワットパフォーマンスに加え、コストパフォーマンスも考慮した場合、有望な選択肢になりそうだ。またRyzen 5 3500もCore i5-9400Fを消費電力では下回りつつ、エンコードでは同等以上の性能を発揮した。

ベンチマークテスト：V-Ray Benchmark

CPU系ベンチマークのラストは、「V-Ray」ベースのレンダリング系ベンチマーク「V-Ray Next Benchmark」で締めくくろう。

「V-Ray Next Benchmark」はCoreシリーズが得意としているようで、Ryzen 5 3500とCore i5-9400F、Ryzen 7 3700XとCore i9-9900Kで、いずれもスコアが逆転。とは言え、Ryzen 7 3700Xは実際の対抗とされるCore i7-9700Kは大きく上回る。さらにRyzen 9 3900Xについては、コア数のメリットを生かし、Core i9-9900Kを圧倒している。

また消費電力については、Ryzen 9 3900XがわずかにCore i9-9900Kを上回るものの、パフォーマンスの違いを考えれば納得の数字。またRyzen 7 3700XとCore i7-9700Kでは約20W、Ryzen 5 3500とCore i5-9400Fでも約15Wの差がつき、やはりマルチスレッドに最適化された処理では、第3世代Ryzenシリーズのワットパフォーマンスは優秀だ。