エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.863
2020.05.05 更新
文:松野 将太/撮影:松枝 清顕
PCの総合的なパフォーマンスを確認できるベンチマーク「PCMark 10 Extended」の結果も見てみよう。
総合スコアは6,443。「Gaming」のスコアが高水準なのは、GPUとして「Radeon RX 5700 XT」を搭載しているためだが、アプリの起動やウェブブラウジング性能を比較するテストグループである「Essensials」や、ビジネスアプリ系のテストである「Productivity」の成果もそれほど悪くはない。現行の15,000~20,000円クラスのCPUと比べても、劇的な性能差は存在しないと言っていいだろう。
続いて総合ベンチマークテスト「Sandra 20/20」のスコアを確認していこう。テストはCPU性能にフォーカスした「プロセッサの性能」と「マルチメディア処理」を選択している。
第3世代のRyzenでは拡張命令を使用する「マルチメディア処理」のスコアが大きく伸びたことが知られているが、本製品は第2世代のZen+コアを使用していることもあり、必然的にスコア水準は第2世代Ryzen相当に留まっている。拡張命令を多く使用するようなアプリケーションを活用するのであれば、最新の第3世代Ryzenが有利だ。