エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.863
2020.05.05 更新
文:松野 将太/撮影:松枝 清顕
続いて、ゲームなどの3D描画性能を確認できる定番ベンチマークソフト「3DMark v2.11.6846」の結果を確認していく。まずはDirectX 12対応のテスト「Time Spy」だ。プリセットはWQHD(2,560×1,440ドット)解像度の「Time Spy」、および4K解像度(3,840×2,160ドット)の「Time Spy Extreme」を選択している。
「Radeon RX 5700 XT」を搭載していることもあり、スコア自体は高め。「Time Spy」の「Graphics Test 1」におけるフレームレートは61.88fps、「Time Spy Extreme」の「Graphics Test 1」におけるフレームレートは29.87fps。過去のベンチマーク結果と比べる限り、特に問題なく「Radeon RX 5700 XT」の性能を引き出せているように見える。
続いてはDirectX 11対応テストである「Fire Strike」のスコアをチェックする。プリセットは4K解像度の「Fire Strike Ultra」、WQHD解像度の「Fire Strike Extreme」、フルHD解像度(1,920×1,080ドット)の「Fire Strike」の3種類を選択した。
こちらのテストでも、総合スコア、Graphics Scoreともに大きな落ち込みは見られない。「Radeon RX 5700 XT」のようなハイエンドGPUとの組み合わせにおいても、その他のCPUを活用した場合と比べ、パフォーマンスに致命的な差は出ないと言っていいだろう。
実際のゲームに即したベンチマークソフトでも結果をチェックしてみる。人気のMMO RPGの最新アップデート版「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ」の公式ベンチマークテストでは、描画品質を“最高品質”に設定し、1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドット、3,840×2,160ドットの3種類の解像度で計測を実施した。
フルHD解像度とWQHD解像度では、最高水準となる「非常に快適」、4K解像度では1段階下の「とても快適」の判定を取得できている。「非常に快適」判定はスコア7,000以上なので、4Kでもほぼ最高判定に近いスコアが出ていると言ってよさそうだ。グラフィックスカードを用意してPCを自作する場合でも、GPUの足を引っ張らない程度のCPU性能が確保されるため、なるべく予算を抑えてゲーミングやクリエイティブPCを組む際には有力な選択肢となるだろう。