エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.869
2020.05.17 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
続いては、実際に「PN60-BB7088MH」に必要なパーツを組み込んでいこう。もとよりメモリとストレージの組み込みを前提としたベアボーンキットとあって、内部へのアクセスは容易だ。底面の4ヶ所のネジを外せば、すぐにメモリスロットとM.2スロットを確認できる。
なお、底面のカバーはそのまま2.5インチドライブのマウンターを兼ねており、スライドさせて筐体を閉じるだけで、ドライブがSATAコネクタに接続される仕組み。ケーブルの取り回しを考慮する必要がない、合理的な設計になっている。全体を通して組み込み行程は極めてシンプルなため、作業は10分とかからず完了するはずだ。
底面のネジを4本外すだけで、カバーを取り外すことができる。限られた容積を有効活用するため、カバー自体が2.5インチドライブのマウンターになっている |
まさにギッシリ詰まっているという印象の内部構造。構成する各種スロットなどを順番にチェックしていこう |
メモリスロットは、DDR4-2400MHz対応のSO-DIMMスロットが2基。モジュールの装着方法は、ノートPCと変わらない | すぐ近くには、802.11ac無線LAN+Bluetooth 4.2に対応する無線LANモジュールのIntel Wireless-AC 8265が組み込まれていた |
SATA3.0(6Gbps)ドライブは、フレームに装着されている変換コネクタに接続する |
フレームに固定されたSATA変換コネクタと基板は、リボンケーブルで接続されていた |
M.2 2242/2280フォームファクタに対応するM.2スロット。ちょうど無線LANモジュールに被さるように搭載されることになる |
内部構造を側面から。ちょうど下の方に覗いているのは、CPUクーラーのヒートシンクのようだ | ベアボーンではHDMIが選択されている「Configurable port」用の基板とケーブル。仕様上はD-SubやギガビットLAN、COMポートなどを搭載することも可能なようだ |
いよいよ内部パーツを組み込んでいく。端子の切り欠きを確認しつつ、メモリを取り付けよう |
ここでおさらいしておくと、メモリスロットはDDR4-2400MHz対応のSO-DIMMスロット×2で、最大32GB(16GB×2)を実装できる。2.5インチベイは最大9.5mm厚のSSD/HDDを搭載可能で、M.2スロットはM.2 2242/2280フォームファクタをサポート。高速なNVMe SSDを組み込める点は、製品の大きなメリットに挙げられるだろう。
ただしM.2スロットに搭載されたSSDと、その上面を覆うことになる2.5インチSSD/HDDとの距離は、実測でわずか3mm程度。両方を組み込む場合、ヒートシンクなどを装着してM.2 SSDの熱対策を講じるには、限界があることも覚えておこう。
スロットにSSDを装着し、付属のネジでM.2 SSDを固定する。本来ならヒートシンクを取り付けたいところだが、2.5インチドライブやマウンターの金具が邪魔になるだろう |
2.5インチマウンターには、7mm/9.5mm厚のSSD/HDDを取り付け可能。ケーブルレスで組み込める仕様になっている |
メモリとストレージを組み込んだら、底面のカバーを閉じてネジ留めすれば完了だ。カバーを最後までスライドさせると、2.5インチSSD/HDDがSATAコネクタに接続される |