エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.876
2020.05.31 更新
文:/撮影・pepe
まず最初に、新たに登場したGIGABYTEのゲーミング液晶「G」シリーズについて触れておこう。ハイエンド向け「AORUS」シリーズが“全部入り”だとすれば、「G」シリーズはゲーミング性能にフォーカスした“いいとこ取り”がコンセプト。鮮やかなRGBイルミネーションはなく、スイベルやピボットといった調整機能もオミット。その一方で、ゲーマーが求める高リフレッシュレートや優れた応答速度、高品質な液晶パネルといった性能は、まったく妥協しない。こうした要素をより手頃な価格で提供するという、コストパフォーマンス重視のユーザー大注目の新シリーズなのだ。
GIGABYTE「G32QC」 市場想定売価税込47,850円(2020年5月22日発売) 製品情報(GIGABYTE TECHNOLOGY) |
今回借り受けた「G32QC」は、リフレッシュレート最大165Hz、応答速度1ms(MPRT)の高速VAパネルを採用する、32型WQHD(2,560×1,440ドット)ゲーミング液晶ディスプレイ。曲率は一般的な1,800Rに比べて人間の視野に近いとされる1,500Rで、より没入感のある表示が可能だ。
人間の視野に近い視界で没入感を高めることができる |
またディスプレイ同期技術は、120Hz以上の高リフレッシュレートや、低フレームレート補正(Low Framerate Compensation:LFC)に加え、HDRへの対応が必要になるAMD FreeSync最上位「FreeSync Premium Pro」に対応。これにより、HDR対応の人気AAAタイトルでも、高品質かつより滑らかにプレイすることができる。
加えてNVIDIA「G-SYNC Compatible」も利用が可能。その他、露出を抑え暗部の明るさとコントラストを持ち上げる「Black Equalizer」、モーションブラーを軽減して視認性を高める「Aim Stabilizer」、練習用のクロスヘアやタイマーなどを表示する「GameAssist」などのゲーマー向け機能を搭載する。
さらにGIGABYTE独自OSDアプリ「OSD SIDEKICK」や、「フリッカーフリー」「ブルーライトカット」の疲れ目軽減機能を実装。入力インターフェイスは、DisplayPort1.2×1、HDMI 2.0×2の3系統を備える。
なお「G32QC」以外にも同時に4機種が発表されている。曲率1,500RのWQHD解像度に対応する27型「G27QC」と、曲率1,500RでフルHD解像度に対応する27型「G27FC」は、リフレッシュレート165Hz、1ms応答で駆動。いずれもディスプレイ同期技術は「FreeSync Premium」に準拠する。
「G27QC」 | 「G27FC」 |
さらにフラットパネルを採用し、WQHD解像度に対応する27型「G27Q」、フルHD解像度に対応する27型「G27F」は、どちらもリフレッシュレート144Hz、1ms応答で駆動。AMDのディスプレイの同期技術「FreeSync Premium」に準拠する。
「G27Q」 | 「G27F」 |