エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.878
2020.06.09 更新
文:松野 将太/撮影:松枝 清顕
製品パッケージ。マザーボード本体がコンパクトなぶん、外箱も実測で約280x265x65mmとかなり小さい |
ここからは「Z490GTN」を開封し、画像による検証を進めていこう。まずはCPU電源回路回りのチェックだ。すでに述べた通り、電源回路は7+2の合計9フェーズ回路を搭載。PWMコントローラーはON Semiconductor製の「NCP81229」で、MOSFETは同じくON Semiconductorの55A対応製品「NCP302155」でまとめられている。Intel Z490を採用するマザーボードは、最大10コアの第10世代Intel Coreプロセッサに対応するため、CPU補助電源コネクタを8Pinx2構成としている製品も多いが、本製品はフォームファクタの都合もあり8Pinx1構成を採用。とはいえ、「Core i9-10900K」を搭載しても、普通に使用する分にはまったく問題ない。
CPUソケットは第10世代Intel Coreプロセッサに対応する「LGA1200」。コンタクトピンは増えているがホールサイズなどは変わらないため、CPUクーラーはLGA115x対応の製品を使用できる |
CPU電源回路は7+2フェーズ。上部にはヒートシンクが装着されていない |
I/Oシールドを兼ねたVRMヒートシンク。7フェーズのMOSFETにのみ接触している |
取り外したVRMヒートシンク。板状のシンプルなつくりで、MOSFETに接触する部分にはサーマルパッドが貼られている |
ヒートシンク表面には「Racing」シリーズのロゴが。コンデンサはAPAQ TECHNOLOGY製だ |
ON SemiconductorのPWMコントローラ「NCP81229」 |
ON Semiconductorの55A対応MOSFET「NCP302155」 |
補助電源コネクタは8Pinx1 |
チップセットは拡張スロットの上、CPUソケットの下に配置されている | チップセットヒートシンクは2本のプッシュピンで固定されている |
本製品のチップセットは「Intel Z490」。従来のIntel Z390の特徴をほぼ継承しており、正式サポートするメモリクロックが2,666MHzから2,933MHzに上昇し、Wi-Fi 6および2.5ギガビットLANのサポートが追加された。なお、M.2スロットが裏面に用意されていることもあり、チップセットヒートシンクは拡張スロットの上部に独立して配置されている。
Intel Z490チップセット。ダイ表面にはサーマルグリスが塗布されている |