エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.881
2020.06.20 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
360mmの大型ラジエターを採用する「SST-PF360-ARGB」。他のオールインワン型水冷ユニットの例にもれず、基本的にはファンを取り付けるだけで組み込みの準備は完了だ |
「SST-PF360-ARGB」の仕様を理解したところで、パッケージから評価サンプルを取り出し、外観からチェックしていこう。基本的に内部構成は一般的なオールインワン型水冷ユニットと同様で、ポンプ一体型ウォーターブロックとチューブで接続されたラジエター、3基のアドレサブルRGBファン、各種付属品が同梱。ただしマニュアルは付属していないため、組み込む前に製品ページからダウンロードしておこう。
緩衝材に守られ、整然と収められた内容物。ウォーターブロックが一体化したラジエターや3基のファンなどが、それぞれうまい具合に配置されている |
アドレサブルRGBを内蔵する、六角形の鏡面プレートを装着するウォーターブロック。デザインから性能に至るまで、最もSilverStoneのこだわりが詰まった部分だ |
「SST-PF360-ARGB」のウォーターブロックは、通電時にアドレサブルRGB LEDでSilverStoneのロゴマークが浮かび上がる、六角形の鏡面プレートが印象的だ。ブロックの全高は50mmあり、内部にはクーラントを循環させるための水冷ポンプが一体化されている。
このポンプが技ありの設計で、冷熱チャネルを完全分離することで熱漏れを防ぎ、常に最大の効率で熱を伝送できる仕組み。ポンプスピード(回転数)は3,400rpm±10%だが、通常より静音性の高い3相・6極設計のモーターにより、動作音も抑えられている。さらに自動車クラスのジェネレータを採用するなど、品質や耐久性にこだわり抜いた設計だ。
また、CPUから熱を奪う銅製のぺースプレート内部は、0.2mm幅のマイクロチャネル構造を採用。内部でクーラントを均等に配分し、放熱効果を高めている。
ポンプユニットを内蔵する一体型のため、ハウジング全体で50mmの高さがある | ラジエターに接続されるチューブは、L字型のエルボーで連結。左右に広く回転するため、チューブの取り回しは楽だ |
全銅製のベースプレート。受熱部は0.2mm幅のマイクロチャネル構造になっている |
ポンプの給電用およびパルスを読み取るための3pinファンコネクタと、アドレサブルRGB LED用のLEDコネクタを備えている |