エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.883
2020.06.30 更新
文:撮影・こまめ
MSI「GF65-10SER-259JP」 実勢価格税込177,800円前後(2020年6月現在) 製品情報(Micro-Star International) |
今回取り上げる「GF65 Thin (GF65-10SER-259JP)」は、専用GPUとしてNVIDIA GeForce RTX 2060を搭載する15.6型のモデルだ。ゲーミングノートPCの位置付け的には、ミドルレンジ (中級者向け)クラスに相当する。ミドルハイ~ハイエンド向け機種にはパフォーマンス面で及ばないものの、そのぶん価格が抑えられているので比較的入手しやすい。
主なスペックはCPUが第10世代Intel Coreプロセッサ(開発コード:Comet Lake)のCore i7-10750Hで、メモリ容量が16GB、ストレージが512GB NVMe SSD、ディスプレイは15.6型フルHDでリフレッシュレートが120Hz。初心者から中級者がゲームを堪能するには十分な構成だ。
「CPU-Z」で取得したIntel Core i7-10750Hのスペック | 「GPU-Z」で取得したNVIDIA GeForce RTX 2060のスペック |
「GF65 Thin」最大のポイントは、NVIDIA GeForce RTX 2060搭載の15.6型ゲーミングノートPCとしては最軽量クラスである点だ。重量は公称値で1.86kg。15.6型のゲーミングノートPCは2.0~2.5kgが中心で、「GF65 Thin」は同クラス製品の標準よりも10%程度軽い。またフットプリントも小さく、ミドルレンジのモデルとしては軽量コンパクトに仕上がっている。
フットプリントはB4サイズ (黄色い部分)よりもひと回り弱小さい程度。ミドルレンジのゲーミングノートPCとしては軽量コンパクトだ |
コンパクトな筐体では熱によるパフォーマンス低下が心配だが、「GF65 Thin」ではその点についてもバッチリ対策されている。ハードウェア面では2基のファンと複数のヒートパイプでCPUとGPUをしっかり冷やす「Cooler Boost 5」のシステムを採用。ソフトウェア面では標準収録ユーティリティ「Dragon Center 2.0」でファンの回転数などを細かく調整できる。確かなパフォーマンスと高い安定性を実現した、長く愛用できるモデルなのだ。
デュアルファンと複数のヒートパイプで内部を効率的に冷やす「Cooler Boost 5」 | パフォーマンス調整や簡易モニタリングが可能な「Dragon Center 2.0」 |
なおバリエーションモデルとして、第9世代Intel CoreプロセッサのCore i7-9750Hを採用した「GF65 Thin (GF65-9SEXR-258JP)」もラインナップ。CPUが一世代前になる代わりに価格も控えめ。グラフィックス性能を妥協することなくコストを抑えたい人にオススメだ。