エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.883
2020.06.30 更新
文:撮影・こまめ
前述のとおり「GF65 Thin」の魅力は、NVIDIA GeForce RTX 2060搭載のゲーミングノートPCとしては最軽量クラスである点だ。重量は公称値で約1.86kg、実測で1.842kg。標準的な15.6型ノートPCに比べて、10%程度軽い。実際に手で持ったところ、専用GPU非搭載のスタンダードノートPCとほぼ変わらない重さに感じた。モバイル向けではないが、この程度の重さであれば持ち歩けないこともない。
重量は実測で1.842kg。15.6型ゲーミングノートPCとしては驚異的な軽さ | 付属の電源アダプタ。重さは実測528gで、本体との合計重量は2.37kg |
ボディの材質は軽量な樹脂 (プラスチック)製。材質的には強度も質感もそれなりだが、深みのあるブラックのカラーと表面のヘアライン加工により高級感のある外観に仕上がっている |
フットプリントは幅359mm×奥行254mmで、B4サイズ (幅364mm×奥行き257mm)よりもわずかに小さい。同カテゴリのゲーミングノートPCだけではなく、標準的な15.6型スタンダードノートPCにも勝るほどコンパクトだ。高さは公称値で21.7mm、実測では21.8mm。底面部のゴム足を含めると26mmで設置時はやや厚みを感じるが、野暮ったさを感じるほどではない。
フットプリント (設置面積)は幅359×奥行き254mm。B4サイズよりもわずかに小さい程度で、15.6型としてはコンパクトだ |
本体背面。底面部のゴム足を含めた設置時の高さは26mmだ。数値的には普通だがフットプリントが小さいため、設置時は数値よりもやや厚めに見える |
インターフェースは多くはないものの、十分な構成だ。ただしUSBなどの主要な端子類がすべて右側面に集中しているため、USB接続のゲーミングデバイスを利用すると本体の右側がケーブルや機器などでゴチャつくことがあるかもしれない。ケーブルの取り回しが面倒なら、ワイヤレスタイプのゲーミングデバイスを利用するのも手だ。
左側面は電源コネクターとHDMIのみ | 右側面は左からヘッドホン出力、USB3.2 Gen.1×2、USB3.2 Gen.1 Type-C×2、有線LAN、セキュリティースロット |
底面カバーを外せば、パーツ交換が可能だ。多少の手間がかかるものの、特に外しづらくはない。内部はクセのないレイアウトなので、特に手間なく作業を進められるはずだ。
本体底面部。各部に通気口を設けること、エアフローがしっかり確保されている |
底面カバーを外した状態 |
メモリスロットは2基 | ストレージ用のM.2スロットは2ポート用意されている |
本体内部でひときわ目立つのが、2基のファンと6本のヒートパイプで構成されたMSI独自の冷却機構「Cooler Boost 5」だ。CPUやGPUなどのパーツから生じた熱はヒートパイプを通じて移動し、フィンと直結した空冷ファンにより速やかに外部へと排出される。効率的に排熱することで内部を冷やし、PC本体の安定動作を実現しているのだ。
CPUやGPUなどから生じた熱はヒートパイプを伝わって空冷ファン直結のフィンに届けられ、外部へと排出される |
空冷フィンとファンは排気口付近に設置されているため、本体内部に熱が留まりにくい |