エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.883
2020.06.30 更新
文:撮影・こまめ
ここからは「GF65 Thin」のベンチマーク結果を交えながら、実際のパフォーマンスについて解説する。スペックをおさらいすると、CPUはIntel Core i7-10750Hでメモリ容量は16GB、ストレージは512GB M.2 SSD、グラフィックスはNVIDIA GeForce RTX 2060だ。
なおベンチマークテストの実施あたりWindows 10の電源プランは「バランス」に、「Dragon Center」の「ユーザーシナリオ」は「究極のパフォーマンス (Extreme Performance)」に設定した上で、さらに空冷ファンを最大出力で回転させる「Cooler Boost」に有効にしている。ベンチマーク結果はパーツ構成や環境、タイミングなどで大きく変わることがあるため、あくまで参考値として考えていただきたい。また文中で触れている他パーツとの比較値は、筆者調べによるものだ。
まずはCPU性能を計測する「CINEBENCH R15」および「CINEBENCH R20」の結果から。
「GF65 Thin」では6コア / 12スレッドのIntel Core i7-10750Hが使われているが、ベンチマーク結果は同じCPUの平均値 (筆者計測)をわずかに下回った。スコアはタイミングによって大きく変わることがあるものの、CPU本来のパフォーマンスから考えればやや控えめな結果だ。とは言え、ゲームの快適さが大きく変わるほどではない。あまり影響のない範囲であえてパフォーマンスを下げることで熱を抑え、安定動作を実現しているものと思われる。
ストレージは512GB M.2 SSDで、評価機ではWDの「SN730」が使われていた。接続規格はPCI-Express3.0(x4)の超高速タイプで、アクセス速度は十分な速さだ。ウィンドウズのレスポンスも良好で、ゲームデータのアクセスも快適。出荷時のロットによって異なるSSDが使われる可能性があるが、概ね同程度のパフォーマンスと考えていいだろう。
「CrystalDiskMark 7.0.0 x64」による512GB M.2 SSDのアクセス速度計測結果 |
3Dベンチマークソフト「3DMark Version 2.12.6949 64」から、フルHD環境でのDirectX 12のパフォーマンスを計測する「Time Spy」の結果は以下のとおり。
スコアについては、ミドルレンジ向けGPUとしては優秀な結果が出ている。さすがに上位のミドルハイ~ハイエンドには及ばないものの、重いゲームでもフルHDの最高画質で十分快適に楽しめるだろう。本格的にゲームに取り組むのであれば、このあたりから狙いたい。