エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.883
2020.06.30 更新
文:撮影・こまめ
「PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS」では解像度を1,920×1,080ドットに設定し、画質プリセットを変更しながら1分間のフレームレートを「Fraps」で計測している。マップはトレーニングモードで、他プレイヤーが多数存在する状況だ。
最高画質の「ウルトラ」では100FPS前後に留まったものの、なめらかな動きを感じられるはずだ。少しでもFPSを上げるなら画質を落とせばいいのだが、120Hzのリフレッシュレートを活かすには最低画質まで落としたほうがいいかもしれない。このタイトルは画質を下げてもプレイにはあまり影響しないため、特に問題はないと思われる。
「モンスターハンターワールド:アイスボーン」では解像度を1,920×1,080ドットに設定し、画質プリセットを変更しながら1分間のフレームレートを「Fraps」で計測している。マップは「渡りの凍て地」で、ソロプレイ時の結果だ。
このゲームは処理の重い重量級タイトルだけあって、最高画質では常時60FPSオーバーをクリアーできなかった。ソロでのんびり楽しむなら画質を1段階落としたほうがいいだろう。マルチでガンガン周回するなら、画質を低めに抑えたほうがストレスなくプレイできるはずだ。
バッテリー駆動時間は公開されていないため、独自に駆動時間の計測を行なった。テストではWindows 10の電源プランを「バランス」に、電源モードを「より良いバッテリー」に、「MSI Drgon Center 2.0」の「User Scenario」を「Balance」に変更した状態で「BBench」(10秒ごとのキー入力と60秒ごとのWeb巡回を有効)を利用している。
結果は2時間52分とかなり短いのだが、バッテリー消費の大きいゲーミングノートPCであることを考えれば仕方がないだろう。負荷の高いゲームをプレイすれば、駆動時間はさらに短くなるはずだ。パフォーマンスを調整すれば駆動時間は多少延びるはずだが、劇的に伸びることはないと考えていい。電源アダプターを接続しての利用をおすすめする。
ゲーミングノートPCは大きくて重いと思われがちだが、「GF65 Thin」は並みのスタンダートノートPCよりも軽量かつコンパクトだ。しかもパフォーマンスはミドルレンジクラスで、重量級タイトルでも快適に楽しめる。実際のベンチマークテストではパーツ本来の性能を出し切っているとは言えない結果だったが、これは熱対策としてあえてパフォーマンスを抑えているため。体感的にはまったく気になることはなく、むしろパーツの劣化が抑えられることで長期間安定した状態で使えるのはありがたい。
使用感について正直に述べると、まずまずといったところだ。インターフェース構成は十分ではあるが多くはなく、キーボードがテンキーに対応していないなど少々残念な部分はある。だがこれだけの小ささを実現するためと考えれば納得できるだろう。あったほうが好ましい程度の機能よりも、本体の小ささや軽さを優先するならアリだ。場所を取らないスタイリッシュなモデルとしておすすめしたい。
協力:エムエスアイコンピュータージャパン株式会社