エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.884
2020.07.02 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一/池西 樹/撮影:pepe
幅広いRadeonグラフィックスカードをラインナップするSAPPHIRE。その中にあって、メーカーの実力を示すオリジナルモデルは、「SAPPHIRE NITRO+」および「SAPPHIRE PULSE」シリーズの2本柱で構成されている。
「NITRO+」シリーズはハイグレードなプレミアムモデルといったといった立ち位置で、ハイエンドGPUには自慢のトリプルファンクーラー「Tri-X」を採用。両サイドと中央のファンが互い違いに回転してエアフローを最適化、低負荷時の騒音を抑えるセミファンレス機能に対応している。ちなみにそれぞれのファンは着脱が可能で、トラブルの際には換装できるという、珍しいメンテナンス機能付きだ。
また、高負荷時でも安定した電力供給を可能にする8フェーズ以上の強靭な電源回路、ヒューズプロテクションを内蔵した補助電源コネクタ回路を搭載。高効率なブラックダイヤモンドチョークなど、こだわりの高品質コンポーネントで構成されている点も魅力だ。
「NITRO+」シリーズのハイエンドモデルに搭載される「Tri-X」クーラー。最大級の冷却性能をもつクーラーと、高い信頼性をもつ基板設計が採用されている |
もう一方の「PULSE」は「NITRO+」に対するコストパフォーマンスモデルといったシリーズながら、冷却性能に定評のあるデュアルファンクーラー「Dual-X」を採用。長寿命で静粛性に優れた大口径ファンを備え、セミファンレス機能やファンの着脱にも対応している。
また、上位モデル譲りの高品質設計も注目のポイント。高耐久のコンデンサやヒューズプロテクションを内蔵した補助電源コネクタ回路を実装、安定性と堅牢性を高めている。
SAPPHIREのグラフィックスカード向けユーティリティ「TriXX」 |
さらにRadeonグラフィックスカードの使い勝手を向上させるため、SAPPHIREでは主要モデルが対応する独自ユーティリティツール「TriXX」を用意。リアルタイムのハードウェアモニタリングが可能なほか、パフォーマンスを向上させる「TriXXブースト」機能を備えている。
また、冷却ファンの状態を確認できるファンヘルスチェック機能、イルミネーションをカスタマイズする機能も搭載。SAPPHIRE製グラフィックスカードを最大限に活用できる機能が詰め込まれているというワケだ。