エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.886
2020.07.06 更新
文:松野 将太/撮影:松枝 清顕
本体パッケージ。ROGのブランドカラーである黒×赤のゲーミング向け製品らしい外観だ |
ここからは「ROG STRIX B550-E GAMING」を開封し、画像による検証を進めていこう。まずはCPU電源回路のチェックだ。すでに述べた通り、電源回路は「DIGI+ VRM」を使用した14+2の合計16フェーズ回路。「AMD X570」チップセットを搭載した上位製品である「ROG STRIX X570-E Gaming」の電源回路が12+4の合計16フェーズ構成だったことを考えれば、価格を落としたにも関わらずフェーズ数が同等である点は注目に値するだろう。なお、8+4pin構成の補助電源コネクタは、ASUS独自の「ProCool II」により、インピーダンスを抑えつつ放熱性を向上させている。
CPUソケットはこれまで通りの「Socket AM4」。製品としては、現在のところ第3世代Ryzenのみを公式サポートする | CPU電源回路は14+2フェーズ。ミドルクラスチップセットを使用しながら、ほとんどハイエンド製品のような構成だ |
ヒートシンクを外した状態。コンデンサとMOSFETが歪みなく並んでいる |
ハイサイドMOSFET、ローサイドMOSFET、ドライバICを統合したPower Stage「Dr.MOS」。PWMコントローラは「DIGI+ VRM」 |
取り外したVRMヒートシンク。2つのブロックに分割されており、MOSFETやチョークコイルに接触する部分にはサーマルパッドが貼られている |
ソケット上部には「ROGに参加せよ」というプリントが。同社が好んで使用する「サイバーテキストパターン」の延長だろう | 補助電源コネクタは8Pin+4Pin構成。インピーダンスを低下させ、安定した供給を可能にする「ProCool II」仕様だ |
「AMD X570」と異なり冷却がシビアではないため、チップセットファンは搭載されていない | チップセットヒートシンクの裏面にはサーマルパッドが貼られていた |
「AMD X570」ではチップセットヒートシンクに小型ファンが内蔵されて話題となったが、「AMD B550」はチップセット側をPCI-Express 3.0接続としたことで熱問題がクリアされ、ファンレスのコンパクトなヒートシンクを採用している。
AMD B550チップセット。グリスなどは塗布されておらず、サーマルパッドのみでヒートシンクに熱を伝えている |