ベンチマークテスト：Sandra 20/20

CPU関連ベンチマークのラストは、「SiSoftware Sandra 20/20」の「プロセッサの性能」と「マルチメディア処理」で締めくくろう。

「マルチメディア処理」の「集計マルチメディア浮動小数点」で、Ryzen 9 3900XTとRyzen 9 3900Xが逆転していることからも分かる通り、今回のクロックアップについて、マルチスレッドに最適化された処理での効果はごくわずか。またそれ以外のテストでは、「Blender」と結果は同じ。クロックとコア数に従いスコアが並ぶ順当な結果になった。

ベンチマークテスト：PCMark 10 Extended

続いて、シングルスレッド処理性能の影響が大きい統合ベンチマーク「PCMark 10」の結果を確認していこう。

総合スコアでトップに立ったのは、「CINEBENCH」系のシングルコアテストでも優秀だったRyzen 7 3800XT。細かくテスト項目を確認していくと、写真や動画の編集、レンダリングなどマルチスレッド処理が中心の「Digital Content Creation」では、Ryzen 9 3900XTやRyzen 9 3900Xの後塵を拝するものの、それ以外のスコアはいずれもトップを獲得している。メニーコアCPUで、シングルスレッド性能も重視するなら、Ryzen 7 3800XTは非常に魅力的な存在だ。

またRyzen 9 3900XTとRyzen 9 3900Xの比較では、「Digital Content Creation」を除く全てでRyzen 9 3900XTが上回り、やはりシングルスレッド処理性能に強さを見せている。