エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.894
2020.07.30 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
CPU関連ベンチマークのラストは、「SiSoftware Sandra 20/20」の「プロセッサの性能」と「マルチメディア処理」で締めくくろう。
「プロセッサの処理」「マルチメディア処理」とも、整数演算はCore i9-9900KがRyzen 7 PRO 4750Gを約10%上回り、これまでのテストに比べると大きな差がついた。一方、浮動小数点演算については「Whestone浮動小数点/倍精度 Native」でほぼ同等、「集計マルチメディア浮動小数点」では約8%も上回り、「Zen 2」アーキテクチャは、整数演算より浮動小数点演算を得意としていることがわかる。
CPUベンチマークが一段落したところで、次にPC全体のパフォーマンスを計測する統合ベンチマーク「PCMark 10 Extended」の結果を確認していこう。
総合スコアでトップに立ったのはRyzen 7 PRO 4750Gで、以下Ryzen 5 PRO 4650G、Ryzen 3 PRO 4350G、Core i9-9900Kという順番。個別にスコアを確認していくと、Webの閲覧やビデオ会議など基本機能を測る「Essentials」以外は、全てRyzen PRO 4000シリーズがCore i9-9900Kを上回る。特に「Gaming」や「Digital Content Creation」など、GPU性能が重要になる処理では、大きな差がついている。