エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.897
2020.08.06 更新
文:撮影・エルミタージュ秋葉原編集部 松枝 清顕/取材:Tawashi
ボトムカバーを備えたPCケースだけに、その内部は電源ユニットのマウントスペースとして活用できる。評価サンプルには奥行き140mmの電源ユニットが搭載されていたが、ボトムカバー内部は他に占有するものが無いため、余ったケーブルの置き場も比較的広く確保できていた。
底面に防塵フィルタを備えた、電源ユニット搭載スペース。シャーシへの固定には着脱式の枠(フレーム)にネジ留めするタイプが採用されており、配線後も比較的容易に電源ユニットを背面方向へ引き出す事ができる |
フロントパネルを開くと、シャーシ側には140mmファン1基が標準装備されていた。その下段にも増設スペースがあり、最大で2基の140mmファンが搭載可能。120mmファン用のネジ穴(スリット)もあるため、240mmサイズまたは280mmサイズラジエターへの換装にも対応する事になる。なおネジ穴(スリット)は実測で約35mm。上下方向に搭載位置の微調節ができるようになっている。
140mm標準装備ファンの中央部はDiginnosのロゴ入り。ラベルには「DF1402512SEDN」とあり、DC12V/0.14Aの4pinコネクタ仕様だった |
3層構造のトップパネルを確認すると、ハニカム状の通気孔と120mmまたは140mmファン固定用ネジ穴(スリット)が2セット分用意されていた。つまりフロントパネル同様、240mmまたは280mmサイズラジエターが増設できる。なお評価サンプルにはCPUソケットの真上に当たる部分に、140mmファンが1基搭載されていた。VRMなど熱源が集中するCPUソケット周辺の排熱を担当する重要なポジションと言える。
リアパネル上部にも140mmファン1基が標準装備されている。つまりこのモデルには合計3基の140mmファンが搭載されている事が分かった。その他同様、リブ無しのDiginnosのロゴ入りファンは、CPUクーラーから排出される熱を常時強制的に外部へ吐き出す役割を果たしている。なお120mmファン搭載用のネジ穴(スリット)も設けられている事から、最もオーソドックスな120mmサイズラジエターの換装も想定されているのかもしれない。ただし「GALLERIA ZA9C-R80T」のカスタマイズ項目に、水冷ユニットの用意はなかった。