エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.898
2020.08.08 更新
文:松野 将太/撮影:松枝 清顕
一通り外観をチェックしたところで、「Mini PC PB50」の性能検証に移ろう。サンプル機材は上位モデルの「PB50-BBR015MV」であるため、CPUは「Ryzen 7 3750H」を搭載。メモリはDDR-2400、容量8GBのPanram「D4N2400PS-8G」、ストレージは容量1TB、M.2 NVMe対応のKingston「KC2000(SKC2000M8/1000G)」を使用している。
「CPU-Z 1.92.0」で「Ryzen 7 3750H」の情報を取得 | 「GPU-Z 2.33.0」で「Radeon RX Vega 10 Graphics」の情報を取得 |
まずは定番の3Dレンダリングベンチマーク「CINEBENCH R15」「CINEBENCH R20」を使用したCPU性能のテスト結果を見ていこう。
「CINEBENCH R20」 |
「CINEBENCH R15」のマルチコアテストのスコアは766cb、シングルコアテストのスコアは151cb。さすがにデスクトップPC向けの最新CPUと比べれば見劣りのするスコアだが、TDPわずか35Wの4コア/8スレッド動作である点を考慮に入れれば及第点だろう。見劣りするとは言っても、数世代前であればメインストリーム上位のCPUとも肩を並べられる程度のスコアではあるので、実際の使用感はまったく悪くない。オフィスでの業務やインターネットの閲覧といった用途では快適に利用できそうだ。「CINEBENCH R20」のマルチコアテストは1,739pts、シングルコアテストは391ptsで、もともとメニーコアCPU向けのテストということもあり、控えめな結果となっている。