エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.899
2020.08.10 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
AMD「Ryzen 9 3900」市場想定売価税抜54,800円(2020年8月中発売予定) 製品情報(AMD) |
昨年7月にデビューして以来、着実にそのラインナップを増やしているAMDのメインストリーム向けCPU第3世代Ryzenシリーズ。今回新たに国内限定モデルとして、「Ryzen 9 3900」の単体販売が開始されることになった。
「Ryzen 9 3900」が新たに追加されることで、国内で販売される“Ryzen 9 3900”型番の製品はRyzen 9 3900X、Ryzen 9 3900XTと合わせて計3モデル展開になる |
もともとはOEM向け専用モデルとして昨年9月に出荷が開始された製品で、Ryzen 9 3900Xからベースクロックを3.80GHz→3.10GHzへ、最大ブーストクロックを4.60GHz→4.30GHzに引き下げることで、TDPを40Wも抑えることに成功している。これにより、TDP 65W枠のCPUでは初めて12コア/24スレッドというメニーコア構成を実現しているのが最大の特徴だ。
プラットフォームは、AMDではおなじみのSocket AM4。今回の検証ではASRock「X570 Taichi」を使用しているが、BIOSバージョン3.20で問題なく使用することができた |
それ以外のスペックは共通で、L1キャッシュは768KB、L2キャッシュは6MB、L3キャッシュは64MB、PCI-Express4.0は16レーンで、メモリはデュアルチャネルのDDR4-3200。もちろん手動オーバークロックにも対応しており、あくまでも自己責任ながらパフォーマンスを引き上げる事もできる。
OEM向けに出荷される場合には、「Wraith Spire」が付属するとのこと。ただし国内で単体発売される際にはCPUクーラーは別売りになる予定 |
プラットフォームはSocket AM4で、チップセットはAMD 400シリーズ以降に正式対応。またAMD 300シリーズのチップセットでも、マザーボードメーカーが独自に対応しているモデルがある。
AMDチップセットのサポートCPU一覧。AMD 500/400シリーズはもちろん、AMD 300シリーズのマザーボードでもメーカーからBIOSさえ提供されていれば動作する |