エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.900
2020.08.13 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
ここからは、お待ちかね「MasterLiquid ML360L V2 ARGB」の実動テストを進めていこう。CPUには第3世代RyzenシリーズのハイエンドモデルRyzen 9 3900X(12コア/24スレッド/3.8GHz/最大4.6GHz/TDP105W)を用意。テストは「OCCT 6.1.1」のOCCTプリセットを使用し、「HWiNFO64 v6.26」で動作クロックやCPU温度、ファン回転数を計測している。
12コア/24スレッドのTDP105W CPUであるRyzen 9 3900Xを組み込み、水冷ユニットの冷却パフォーマンスを検証する | マザーボードには、AMD X570を搭載したASRockのハイエンドモデル「X570 Taichi」を組み合わせ、テスト環境を構築している |
シングルスレッド処理時は4.3~4.5GHz程度で動作。マルチスレッド処理時には、概ね4.1GHzほどでクロックが推移していた |
マルチスレッドの強力な負荷がかかるテスト中は、全コア4.1GHz程度で動作している。その際のCPU温度を確認すると、60℃台半ばから70℃台半ばで推移。最大でもようやく80℃にタッチする程度で、CPUが許容する最大温度の95℃にはだいぶ余裕がある。さすがは360mmラジエターモデル、高負荷時でもハイエンドCPUの発熱をしっかり抑え込めているようだ。
そして合わせてファン回転数をチェックすると、概ね1,500~1,600rpmといったところ。搭載する「SickleFlow 120 ARGB」は最大1,800rpmのため、まだ余裕を残していると言えそうだ。ただし80℃近くまで温度が上がった際は、最大回転数に迫る挙動を見せている。どうやら80℃前後に達すると“本気モード”で動作する設計になっているようだ。